第3回 マウンテンゴリラのストレス度チェック

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 今のカリソケに常駐している研究者のうち、すでに博士号を取得し、博士研究員(いわゆるポスドク)として活動しているのが、旧東ドイツ出身のウィニー・アカートゥだ。

 1988年にダイアン・フォッシーの生涯を描いた映画「愛は霧のかなたに」をみて、感激した記憶があるものの、自分がこの研究所にやってくるとは思ってもみなかったという。

「ダイアンと話したことはないけれど、今ここであとを引き継いだ仕事ができることをとてもうれしく思っています」と森さんと極めて似たことを、慕情と共に述べる。

「愛は霧のかなたに」で主演したシガニー・ウィーバーのサイン入りの写真が飾られていた。(写真クリックで拡大)

 彼女の霊長類研究ことはじめは、コートジボアールの「タイ(チンパンジーの研究拠点として有名)」で研究助手をつとめたこと。それをきっかけに、2004年から2007年にかけて、ルワンダ大学で教鞭を取りつつ、カリソケ研究所でゴリラの母親と子どもの相互行動の研究にとりくんだ。その成果で、2010年にイギリスのチェスター大学で学位を得た。

「学位論文のテーマは、ゴリラの母親の子育てへの”投資”にかんするものでした。子どもがオスの場合とメスの場合ではどれだけ子育てにかける労力が違うですとか、母親の群れの中の序列の違いでそれが変わってくるか、ですとか。」

2017年9月号

本誌2017年9月号ではダイアン・フォッシーにまつわる特集「彼女が愛し、守ったゴリラたち」を掲載しています。
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