第1回 マウンテンゴリラの赤ちゃんがかわいすぎる件

 そして、最初にぼくを出迎えてくれたのが、その双子ちゃんたちだったのだ。

 人生初の野生ゴリラ体験が、双子ベイビーのお出むかえ、というのは実についている!

こちらは別のヒルワ・グループで出会った双子。(写真クリックで拡大)

 期待した通り、間近にみるマウンテンゴリラたちは、実に魅力的な生き物だった。

 群れの中心であるシルバーバック(成熟した雄で、背中が白銀色になる)は、巨大にして悠然、群れ全体を気にかけつつ、手近な植物に手を伸ばし美味しそうに食べていた。特にぱりぱりと音のするジャイアントセロリは美味しそうだ。一段落するとごろりと横になって、リラックスする。

ジャイアントセロリを食べるシルバーバック

 まだ乳児の赤ちゃんがいる雌は、常に抱きかかえ、授乳したりしつつも、やはり、マイペースで手の届くものを食べている。

 乳離れしているコドモや、ワカモノは、じゃれあい、ぐるりんとでんぐり返したり、レスリングしたりしつつ、なんだか楽しそうだ。

 聞いた通り、読んだ通りの光景が、本当に当たり前のように展開されていて、ああ、ゴリラって本当にこうだったんだと感慨を抱いた。やっぱり、読むと見るでは大違い。シルバーバックが放つ、つんと鼻につく芳香も、トゲのある葉を手でうまく折りたたんで口に入れるやり方も、ああこれなのか、と納得した。

セロリを食べ終わったらごろりと横になった。(写真クリックで拡大)