安藤さんの研究だけでなく、世界中の双生児研究で明らかになってきた一般的な大原則をひとつだけ取り上げるとしたら、こうなる。

●遺伝の影響はあらゆる側面にみられる。

 これはもう、確立した一般法則と言って良いほど繰り返し観察され、「事実」であると多くの研究者が思っているそうだ。

 安藤さんの著書『遺伝マインド』(有斐閣)で挙げられている図表を単純化して紹介するので、じっくりと眺めてみてほしい。性格にまつわることや、能力にかかわることなど、すべてに程度の差こそあれ遺伝の影響があることが分かるだろう。

(画像クリックで拡大)

 どうやってここまで分かるようになったのか、「遺伝と環境」をめぐる研究史をふりかえりつつ、理解していこう。

2012年1月号特集「双子が明かす生命の不思議」
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