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日本の百年

- OCTOBER 2011 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

てこの原理で 米をつく

 農家の庭先だろう。1920(大正9)年ごろに撮影されたこの写真には、「米をつく木製の臼」との簡単な説明が付いている。

 中央に見える道具は唐臼や踏み臼と呼ばれ、先端に杵を付けた長い柄と臼(石臼もあった)からなる。柄の中ほどには軸となる棒が通されていて、柄の端を踏んで杵を上下させた。てこの原理だ。

 仕組みは単純でも、用途は広かった。米や麦などの脱穀や精白に用いたり、果実や豆の殻を割ったり、竹やワラを叩いて軟らかくした。また、餅をつくのにも使われた。それほど力が要らない作業だったため、子供や女性に任されることが多く、子守や読書などをしながら、唐臼を踏む姿があったという。

写真: E. GERTRUDE BEASLEY

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