• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

オナガザル科のハヌマンラングール。ヒンズー教徒が神の使者と崇めるサルの素顔に迫る。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インドの聖なるサル

オナガザル科のハヌマンラングール。ヒンズー教徒が神の使者と崇めるサルの素顔に迫る。

文=ジェニファー・S・ホーランド 写真=ステファノ・ウンターティナー

 インド亜大陸を中心に生息するオナガザルの仲間、ハヌマンラングール。細長い尾や四肢が特徴だ。インドでは、古代叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する猿の神ハヌマンの使いと信じられていて、手厚く保護されている。そのため、人間を恐れることなく、都市部や寺院などにも出没し、民家や商店から食べ物を奪い取ることもあるという。

 しかし、聖なるサルをめぐる状況が変わりつつある。人口の増加で、ラングールの生息地にまで人間が住みつくようになり、緊張が高まっているのだ。畑の作物を失敬しても、これまでは大目に見てもらえたが、今では追い払われたり、捕まえられて痛い目に遭うサルもいるという。神の使いでさえ、邪魔物扱いされる時代になってきているようだ。

編集者から

 この特集の写真は、世界的に注目を浴びているイタリア出身の動物写真家ステファノ・ウンターティナーが撮影しました。2009年9月号「ペンギンの王国」2010年12月号「オオハクチョウ」で素晴らしい写真を見せてくれましたが、今回もハヌマンラングールたちを印象的にとらえています。長い尾と四肢を使って軽やかに跳躍する瞬間や公園のベンチを我が物顔で陣取る様子など、サルたちの日常が垣間見えてくるようです。
 短いテキストですが、興味深いことが書かれています。これまで“神の使い”と崇められ、守られてきたサルたちの立場に変化の兆しが見えているというのです。サルの生息地に人間が住みつくようになり、畑を荒らされた住民が仕返しをするようになっています。人間と野生動物の距離が縮まり、生まれた摩擦です。同じようなことが日本でも起きています。毎年のようにニュースになるイノシシやサルなどによる食害です。インドのサルの特集ですが、私たちの身の回りの問題を考えてみるきっかけになると思います。(編集S.O)

この号の目次へ

ナショジオクイズ

頭蓋骨の解析データに基づいてCGで再現されたこの男性、誰でしょう?

  • ソロモン王
  • アダム
  • イエス・キリスト

答えを見る

ナショジオとつながる

週2回
配信

メールマガジン無料登録

メルマガ登録の詳細はこちら

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー

ナショナルジオグラフィック日本版サイト

広告をスキップ