第9話 アニマルキッズと羊の勉強

 スージーが我が家のアニマルと呼ぶその子供たちは、そろいも揃って、みんな盛大にやってくれるトラブルメーカーだった。

 まるで、『トンデモ子供大百科事典』、『いやはや少年事件簿』というのがあれば、載せたくなるような面々である。

 まあ、ざっと可愛く説明すると、

 ベン十六歳は、自称キラー(殺し屋、ゲームの戦争ごっこのことね)。

 時にはギターを弾く明るい性格で、卑屈な引きこもりはしないけれど、ゲームになると夢中になって部屋から出てこないコンピューターゲームっ子だ。

 彼の趣味はカメラ。ここまでは健全。ニュージーランドの自然や動物たち、人々の笑顔を撮っている……と思いきや、死体写真を撮っているのだ。
 要するに、ニュージーランドの豊かな自然をバックに、殺人事件の現場のような写真を撮って楽しんでいる。

 本物の死体がないので、それは死体役が演じることになるのだが、スージーには、それが到底理解できなかった。

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