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日本の百年

- JULY 2011 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

長い板で、しわ伸ばし

 割烹着(かっぽうぎ)姿の女性とねんねこ半纏(はんてん)を着た女性が、家事の合間に井戸端会議だろうか。写真の説明には、「衣類のしわを伸ばすのに、日本ではアイロンではなく、板を使う」と書かれている。

 板とは、着物を洗う際に使われた「張り板」のこと。汚れたり傷んだ着物を解いて布地にし、水洗いする。その後、フノリで作った糊(のり)に浸してから、この板にピンと張り付けるのだ。仕上げは、日光と風がしてくれる。

 「洗い張り」と呼ばれるこの作業は、戦前まで多くの家庭で行われ、夏の風物詩でもあったという。きれいになった布地は再び着物に縫い直されたり、布団や半纏に作り替えられた。

写真: WILLARD PRICE

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