哲学者プラトンが元凶、世界が夢見たアトランティス

自ら「公国」を建国する者まで登場

 もちろん、アトランティスの探求にこだわるイスロマニアもいる。特に奇妙な症状を示したのは、1917年に「アトランティス公国」を建国したジョン・L・モット率いるデンマーク人のグループだ。戦乱のヨーロッパから逃れるため、彼らはフロリダの南西320キロ、北緯8度のパナマとコスタリカの沖合5キロに位置する群島に移住し、自分たちの国として「アトランティス及びレムリア公国」を宣言した。

 米国務省は、1930年代から1950年代にかけて様々な相手とアトランティス公国の問題に関してやりとりしており、その20年分の行政記録からアトランティス公国にまつわる事実が明らかになった。なかには文書の差出人を示す欄に「アトランティス及びレムリア政府」とあり、公国元首のミス・ガートルード・ノリス・ミーカーが米国務省に宛てて、「いずれかの島または国内への不法侵入はすべて懲役刑に相当する犯罪にあたる」と警告を発している文書もある。また、1957年の別の文書では、公国の主権を尊重するように米国政府に通告している。

 新アトランティス人の弁護士レスリー・ゴードン・ベルはこう書いている。「これは決して誰かの想像の産物などではない」

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