第78回 痛みと睡眠の不思議な関係が明らかに

(イラスト:三島由美子)
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 痛みを伴う病気は生活の質をひどく低下させるため患者さんの悩みも深く、病院を受診するきっかけとなることが多い。

 厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、外来を受診する患者さんの訴えの中で一番多いのが腰痛と肩こりであり、そのほかにも関節痛など痛みに関連する症状が上位にずらりと並ぶ。

 痛みの原因となる病気には、関節リウマチ、椎間板ヘルニア、糖尿病による神経炎、痛風、がん、尿管結石などさまざまあるが、その多くは年齢とともに罹りやすくなり、また慢性化する。

 痛みがあると夜に眠れなくなる。特に慢性的な痛み(慢性疼痛:まんせいとうつう)のある患者さんでは半数以上が不眠に悩まされている。米国の民間調査会社ギャラップの報告によれば米国人の18%にあたる5,600万人が何らかの痛みのために不眠に悩んでいるという。

 残念ながら日本人での大規模な調査データはないが、高齢化が進んでいる分だけパーセンテージは高いかもしれない。例えば、日本国内には変形性関節症の患者さんが1千万人以上おり、その7割以上が不眠症状に悩んでいるとされている。これだけで700万人、日本人の約6%である。

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