第76回 不眠症に効果アリ? 睡眠アプリのヒミツとは

(イラスト:三島由美子)
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 今回は睡眠アプリ開発の苦労話をしたい。

 睡眠アプリは文字通り睡眠に関する情報や快眠スキルを与えてくれるソフトのことで、スマホ用アプリだけでもかなりある。

 睡眠の質を測定できる、睡眠サイクルを最適にして起きやすくなる、睡眠リズムを整える、イビキの測定など機能もさまざまだ。科学的にかなり怪しいアプリも少なからず含まれているが、結構人気があるらしく、何十匹目かのドジョウを狙って私の所にも睡眠アプリの共同開発の話が時折舞い込んでくる。

 それはさておき、今回取り上げるのはそのような怪しげなモノではなく、医学的に確立されている治療理論に基づいた不眠症用の認知行動療法アプリである。

 認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy; CBT)は、うつ病、不眠症、パニック障害、薬物依存、摂食障害などさまざまな精神疾患に効果があり、不眠症用のCBTは for Insomnia を付けてCBT-Iと呼ぶ。ただし十分な効果を出すには、治療者側にも相当の知識、訓練、経験が必要である。

 医師や臨床心理士など医学知識のある人間でも一人前になるのに苦労するのに、果たしてアプリにCBT-Iができるのか?

 そのような疑問を持たれる方も多いと思うが、まだまだ改善の余地はあるとはいえ、国内外のCBT-Iの専門家がしのぎを削って開発に取り組んでおり、かなりデキのよいものが登場している。

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