第75回 朝ごはんで体内時計をリセットのウソ

(イラスト:三島由美子)
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「早寝・早起き・朝ごはんで輝く君の未来~睡眠リズムを整えよう!」

文部科学省が推進している「早寝早起き朝ごはん」国民運動のスローガンである。http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/

 ホームページには運動の主旨が説明されている。一部を抜粋引用する。

「子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切です。(中略)最近の子どもたちを見ると、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という成長期の子どもにとって当たり前で必要不可欠な基本的生活習慣が大きく乱れています。こうした基本的生活習慣の乱れが、学習意欲や体力、気力の低下の要因の一つとして指摘されています」

 子どもにとって「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」のが大事であることには誰しも異論が無いだろう。ただし、それがナゼ「早寝・早起き」でなければならないのかというのは疑問だ。それについては第8回「眠気に打ち克つ力 その2 ―米国学会が若者に“寝坊のススメ”」で述べた通りである。

 それはさておき、これまでしばしば「早寝早起き朝ごはん」に関する小学生向けの啓発冊子の中で、早起きすれば朝ごはんが美味しく食べられて健康によいだけではなく、「朝ごはん」自体に睡眠リズムの調節効果(早寝早起きを促す効果)もあると解説してあるのを読んで気になっていた。

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