特別展「深海2017」に行ってみた。 写真17点

「喰う・喰われる」では、エサを喰うときに下アゴがガバッ!と開く恐ろしげな様子から、英語で「ゴブリンシャーク(悪魔のサメ)」と呼ばれるミツクリザメもいました。が、イチオシはこのムラサキヌタウナギです。

[画像のクリックで拡大表示]

 ヌタウナギはなんと1秒足らずの間に1リットル弱の粘液を放出して敵を退散させる「スーパースライマー」。粘液には細かい繊維が含まれているため、吸い込むと敵のエラが詰まってしまうそうです。また、自分の体を結んで攻撃や防御をしたり、酸素がなくても心臓が動いたりなど、とにかく驚きの生きものです。詳しくはぜひこちらをご覧ください。→「深海魚のヌタウナギ、驚異の7つの異能力」

「南極」のコーナーの目玉はこれ。ダイオウホウズキイカの脚です。

[画像のクリックで拡大表示]

 あ、目玉でなくてすみません。ダイオウホウズキイカは長さ14メートル、体重500キロにもなる巨大なイカです。太めの体形で、重さは明らかにダイオウイカをはるかにしのぐとのこと。南極域の深海に生息しているため、発見例はとても少なく、大英自然史博物館が所有しているこの標本はとても貴重で、英国外に出るのは初めてだそうです。

「巨大生物」には今回の目玉のひとつである体長約3メートル、体重約300キロのオンデンザメの液浸標本が鎮座していました。

[画像のクリックで拡大表示]

 昨年に駿河湾で捕まった個体をそのまままるごと冷凍保存し、今年になってから標本にしたそうです。

[画像のクリックで拡大表示]

 沖縄美ら島財団総合研究センターのサメに詳しい佐藤圭一博士によると、この個体は100歳近いそうですが、それでもまだ大人になっていません。そういえば、ごく近縁のニシオンデンザメは400歳まで生きるというニュースもありました。

次ページ:白いスケーリーフットや!