第64回 ハロウィーンといえばカボチャ…ではなくあの野菜だった

 秋の深まりを感じる今日この頃、町を歩けばいたるところでオレンジ色をしたカボチャのオバケに遭遇する。そう、もうすぐハロウィーンだ。

 10月31日、子どもがオバケなどの仮装をして近所の家をまわり、「Trick or Treat!」と言ってお菓子をもらうこの行事、最近は日本にも浸透し、子どものみならず大人までもが仮装をしてパレードを繰り広げる。その経済効果はいまやバレンタインデーと並ぶほどだ。

 しかし、このお祭りにどのような意味があるのか、知っている人は少ないのではないだろうか。ハロウィーンはアイルランドが発祥の地であるという。そこで、東京・港区のアイルランド大使公邸で開催されたハロウィーンのセミナーに参加した。ハロウィーンの歴史などについての話が聞けるほか、セミナーの後にはアイルランドの人々がハロウィーンで食べる料理も出るという。その中にアイルランド人のソウルを感じる料理があるのかも気になるところだ。やっぱり、パンプキンケーキなのかしら。

「私が子どもの頃はカボチャのランタンはありませんでした」

 セミナーが始まって早々、アン・バリントン駐日アイルランド大使が発した言葉に驚いた。ハロウィーンといえばカボチャじゃないのか!?

「もともとはカブでランタンをつくっていたんです」と大使。いやいや、カブじゃ小さすぎるでしょうよ、とツッコミを入れそうになったが日本でよく見られる白いカブとは違うらしい。ルタバガというスウェーデンが原産とされるカブで、大きさも普通のカブの4~5倍はある。

伝統的なカブのランタン。正確にはジャック・オ・ランタンといい、天国にも地獄にも行けずにさまよう鬼火のような存在を意味するという
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