第60回 千葉でなぜ開催?タイの水かけ祭り

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 タイのソンクラーン祭りに行こうよ!

 友人に誘われたのは4月初旬のこと。ソンクラーンとはタイ人の90%以上が信仰する上座部仏教に基づいた旧正月。現在は4月13~15日とされ、タイ各地で盛大な祭りが催される。「タイの水かけ祭り」と言えば知っている人も多いだろう。町の往来で住民も旅行者も関係なく水を激しくかけ合って、新年を祝う祭りである。

 一度行きたいと思っていた。「航空券取らなくちゃ」と張り切る私。しかし、友人は「パスポート不要、日帰りだから」という。日本でイベントがあるのかと聞くと、タイの寺院だよと答える。何のこっちゃ、と思いながら4月9日の朝、京成日暮里駅に集合した。やっぱり、ここから京成電鉄に乗って千葉にある成田空港駅に向かうのか?

 しかし、成田国際空港から飛行機ではなく、手前の成田駅で下車。そこから乗り込んだ車は成田市街を抜け、畑が広がる田園地帯を走っていく。あいにくの雨だったが、のどかな風景に心が和む……って、ええっ! 突然、見慣れぬ建物が現れた。

 青い屋根に白い大理石の壁。精緻な金の装飾が施されたその建物は、どう見ても日本の家屋ではない。「何だ、あの建物は……」と驚く私に、「あれだよ、タイのお寺!」と興奮する友人。そう、成田の田園地帯のそこだけがタイだったのだ。

畑の中に忽然と現れたワット・パクナム日本別院の本堂。京成・JR成田駅から14キロほどの場所にある
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