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 東京駅からJRで1時間弱。私が今回降り立ったのは千葉県四街道市。東京圏のベッドタウンである四街道になぜやってきたのかというと、ここ数年、この地にある国の人たちが増えていると聞いたからである。

 アフガニスタン・イスラム共和国。

 東南をパキスタン、西をイランと接する中央アジアの国だ。四街道市の人口統計によると2015年で392人。中国人の301人を大きく上回り、市の外国人住民人口1位だという。

 以前、ブラジル人が多く住む群馬県大泉町に訪れたことがある(第25回26回参照)。大泉町にはブラジル料理店やブラジル人向けのスーパーが点在し、イベントなども開催されていた。四街道にもそんな異国情緒が漂っているのだろうか。そんな疑問と期待を抱いて訪れたのである。

 四街道の駅から延びる県道を北に歩いてみる。大型スーパーや家電量販店が並ぶ一般的な郊外の町で、異国らしさは特に感じられない。まあ、考えてみればそうだよな。人口9万人以上のところに400人足らずだもの。とはいえ、何かあるのではないかとしばらく歩くと……発見しました、赤い看板に「アフガニスタン」の文字。インド、トルコなどの名も並列されているから、エスニック系のレストランだろうか。「こんにちは~」とドアを開けてみる。

 目に飛び込んできたのは積み重なった米袋。棚には缶詰や調味料、レトルト食品が並び、冷凍庫らしきケースもある。どうやらここは食材店らしい。レジの店員に尋ねるとハラールフードの店だと教えてくれた。ハラールとはイスラム教の戒律で許されたもののこと。きっとこの界隈に住むイスラム教徒が買いにくるのだろう、ってあれ? 奥に厨房があるぞ。

種類豊富な食材店。中には日本アジアハラール協会の認証を受けた国内製粉の小麦粉なども並ぶ
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