ハッブル望遠鏡 50の傑作画像 その4

カリーナ星雲
ハッブル宇宙望遠鏡の運用開始17周年を記念して撮影されたカリーナ星雲の広視野パノラマ像。星雲全体の4分の1ほどに相当する横幅50光年の領域をとらえた。N. Smith (University of California, Berkeley) and NOAO/AURA/NSF
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回転花火
渦巻銀河M83は、地球から最も近く、最も大きい棒渦巻銀河の1つで、厚い塵の帯に明るい星々がちりばめられている。この銀河は「南の回転花火銀河」という別名を持ち、多くの超新星爆発が起きている。中心に二重の核があるように見えるのは、1個の巨大ブラックホールの周囲を星々が円盤状に取り巻いて軌道運動しているからだと考えられている。NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA). Acknowledgement: William Blair (Johns Hopkins University)
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オリオン大星雲(部分)
この総天然色のモザイク画像に写っているのは、オリオン大星雲のごく一部だ。ハッブル宇宙望遠鏡での観測により、領域内で特に明るい星から伸びている細長い構造や、若い星のまわりで雲のように膨れ上がる物質や、原始惑星系円盤などの詳細な様子が初めて明らかになった。C.R. O'Dell (Rice University), and NASA
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土星の前を横切る4つの衛星
4つの衛星が土星の前を横切るところを捉えた2009年の画像。オレンジ色の巨大な衛星タイタンは土星の北極を覆う雲に大きな影を落としている。その左下の環に近いところにはミマスがあり、赤道の雲に非常に小さい影を落としている。さらに左、環の上の方に見える2つの衛星のうち明るい方はディオーネ、暗い方はエンケラドスだ。このような衛星の通過が見えるのは、14~15年に一度、土星の環をほぼ真横から見るような位置関係になるときだけだ。NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA). Acknowledgment: M.H. Wong (STScI/UC Berkeley) and C. Go (Philippines)
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ねじれた銀河
地球から見て真横を向いているESO 510-G13銀河では、銀河どうしの衝突により新しい世代の星々がいっせいに生まれてきている。銀河系のようなふつうの渦巻銀河を真横から見ると、塵や渦状腕は平らである。ESO 510-G13が画像のように強くねじれた形をしているのは、最近、近くの銀河と衝突して、それを飲み込んでいる最中であるからだ。擾乱は徐々に鎮まり、数百万年後にはふつうの形の銀河に戻っているはずだ。NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA). Acknowledgment: C. Conselice (U. Wisconsin/STScI)
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星のゆりかご
かみのけ座にある棒渦巻銀河NGC 4314の中心部分。中心核のまわりを生まれたばかりの星々の環が取り巻いているのがわかる。この環はNGC 4314銀河の中で唯一新しい星が生まれている場所であり、環を形づくる星々はどれも過去500万年以内に誕生したものだ。NGC 4314は地球からわずか4000万光年のところにあり、このような環を持つ銀河としては最も近い。G. Fritz Benedict, Andrew Howell, Inger Jorgensen, David Chapell (University of Texas), Jeffery Kenney (Yale University), and Beverly J. Smith (CASA, University of Colorado), and NASA
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銀河の拡大鏡
天文学者はエイベル383銀河団を利用して、ビッグバンのわずか9億5000万年後に生まれた銀河を発見することができた。2011年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこの画像では、問題の銀河は真ん中の明るい銀河のすぐ上に、小さくぼんやりした点として写っている。この銀河は「重力レンズ効果」を利用して発見された。エイベル383銀河団の非常に強い重力が周囲の時空を歪め、これが巨大な拡大鏡のような働きをすることにより、銀河団の後方にある天体からの光が曲がったり、増幅されたりしているのだ。NASA, ESA, J. Richard (Center for Astronomical Research/Observatory of Lyon, France), and J.-P. Kneib (Astrophysical Laboratory of Marseille, France). Acknowledgment: M. Postman (STScI)
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レンズ状銀河
ぼんやりした明るい光の中に黒々した塵の帯があるNGC 4526銀河は、虚空に浮かぶ光輪のようなレンズ状銀河だ。レンズ状銀河は渦巻銀河と楕円銀河の中間に位置づけられる銀河で、NGC 4526は既知のレンズ状銀河の中で最も明るいものの1つである。その中心には太陽の4億5000万倍もの質量を持つ巨大なブラックホールがある。ESA/Hubble & NASA. Acknowledgement: Judy Schmidt
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青空を背景に
画像は、NGC 3324という星形成領域内のガスや塵が作り出す山や谷のような形を捉えたもの。青く輝く背景と美しいコントラストをなす暗色の塵の塊と、そこから細く立ち昇るガスは、どちらも数光年という高さである。NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA). Acknowledgment: N. Smith (University of California, Berkeley)
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「創造の柱」、再び
2015年1月、ハッブル宇宙望遠鏡はわし星雲の「創造の柱」を再び撮影した。1995年に撮影された「創造の柱」の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の性能の高さを象徴する1枚になった。今回の画像は赤外線で撮影されているため、可視光では見通すことができなかった塵とガスを透かして見ることができる。全体に明るい星がちりばめられていて、「創造の柱」の内部で形成されている赤ちゃん星の姿も見える。NASA, ESA/Hubble and the Hubble Heritage Team
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