野町和嘉さんの写真展が始まりました!

 2015年にナショジオ日本版20周年として発刊した野町和嘉さんの写真集『極限高地』。この写真集には、野町さんが切り撮ったアンデス、チベット、エチオピアの高地に暮らす人々と、自然の風景が収められています。2016年1月15日から2月14日まで、東京・芝浦のGallery 916で野町和嘉さんの写真展が開催されます(★入場無料★詳しくはコチラ)。写真展では、『極限高地』にも収録されたアンデスの写真も掲示されます。大きく引き伸ばされたプリントで野町さんの写真を見られるチャンスです。1月17日(日)と31日(日)にはギャラリートークもあります。

ウユニ塩原に映り込んだ夕空。ボリビア、2015 年撮影。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]

野町和嘉 写真展 天空の渚
場所:Gallery916
東京都港区湾岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F
会期:1/15~2/14(祝日を除く月曜日は休館)
Photograph by Kazuyoshi Nomachi

米版のナショジオ誌に写真が載った
数少ない日本人写真家の一人
 簡単ですが、野町和嘉さんのお仕事を、ご紹介しましょう。野町さんは、米版のナショナル ジオグラフィックの特集に写真が掲載された数少ない日本人の一人です。若いときにサハラに魅せられた野町さんは何度もこの地を訪れ撮影しました。海外で発表した写真がナショジオの編集者の目にとまり、1987年8月号に野町さんが撮影したサハラの砂漠の岩絵が掲載されます。今では、イタリア、台湾など海外でも写真展が開催され、世界中にファンがいます。

砂丘の麓の放牧。サハラ砂漠。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]

日本人でメッカを初めて撮る
 海外で出版された写真集がきっかけとなり、イスラム教の聖地メッカの撮影を依頼されたことで、日本人で初めてメッカのモスク内部を撮影しました。イスラム教徒以外が立ち入れない場所であり、インターネットもなかった時代、それは非常に珍しい写真でした。

サハラに長期滞在していたころ。右端が野町さん。アルジェリア、タッシリ・ナジェール。1975年。
[画像のクリックで拡大表示]

世界の聖地を奥深くまで撮影
 1994年に出版された写真集『チベット』にはダライ・ラマからの序文が掲載されています。チベット文化圏の取材は長く、中国からインドまで幾度も訪問し、現在では取材が難しい場所にも訪れました。また、世紀が変わるときに選ばれた数少ないメンバーとして、カトリックの総本山バチカンと教皇ヨハネ・パウロ2世を取材したこともあります。

 次の写真は『極限高地』からのものです。

夕方の明かりが灯るラルンガル僧院。2014 年撮影。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]
ラルンガル僧院。およそ5 万人の僧尼が修行に励む山上の宗教都市。2014 年撮影。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]
ボリビアの高地、アルティプラノでリャマの放牧に生きる老婦人。2015 年撮影。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]
エチオピアの孤絶した岩窟僧院で暮らす修道女。修道生活に入って以来30年間下山していない。1996 年撮影。Photograph by Kazuyoshi Nomachi
[画像のクリックで拡大表示]

『極限高地』
チベット・アンデス・エチオピアに生きる

最新取材の成果も収録! 写真家・野町和嘉、待望の新刊写真集。 標高4500メートルの高地で暮らす人々がいる。 チベット、アンデス、エチオピアの3カ所は、人間にとって限界に近い高地だが、その地に暮らし、独自の文化を育んできた人々がいる。「極限高地」は、孤高の文化が残る最後の聖域だ。
[日経ナショナル ジオグラフィック社20周年記念出版]
定価:本体4,600円+税
サイズ:天地204mm×左右303mm
200ページ、ハードカバー、オールカラー

ナショジオストア  アマゾン  楽天ブックス

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る

「ナショジオのまとめ」記事