1914年6月28日、オーストリアの帝位継承者の暗殺事件を発端に、地域紛争はヨーロッパ全土に飛び火。途方もない犠牲を出した第一次世界大戦はなぜ起きたのか?

 世界の多くの国が参戦した第一次世界大戦は本当に避けられなかったのか?後に起こる第二次世界大戦との関係は?本番組では300時間を超える貴重な記録映像を手がかりにして、こうした疑問に答えを見いだしていく。映像に出てくるのは有名な政治家や戦場の兵士ばかりではない。絶えず戦火にさらされた無名の市民も登場する。未曽有の戦争を必死で生き抜いた全ての人々の生きざまを知り、第一次世界大戦の真実に迫る。

■二カ国語
■60分×5話

「立ち込める暗雲」
 戦死者1000万人、負傷者2100万人という途方もない犠牲を出した第一次世界大戦はなぜ起きたのか? 1914年、ヨーロッパは「ベル・エポック」と呼ばれる繁栄の時代を謳歌していた。しかし6月28日、オーストリアの帝位継承者がセルビアの青年に暗殺されるという事件が起き、事態は暗転する。勢力の拡大を狙う列強諸国、労働者階級の不満をそらしたい資産家階級、様々な思惑が交錯し、地域紛争はヨーロッパ全土に飛び火していく。

「戦火の拡大」
 第一次世界大戦が勃発し、ドイツ軍は東部戦線でロシア軍を迎え撃つ。2倍の兵力を誇るロシア軍をタンネンベルクで打ち破った司令官のヒンデンブルクは一躍国の英雄となった。一方、西部戦線では英仏連合軍がドイツ軍の進撃を食い止めていた。その後、スイスから北海にかけて長い戦線が出来上がる。やがて戦火は各国へ拡大し、世界中が血みどろの戦場と化した。

「終わりなき地獄」
 1915年9月、戦場の兵士は苦境のさなかにあった。毒ガス、戦車、火炎放射器。次々と現れる新兵器に仲間の命が容赦なく奪われる。耳をつんざく激しい砲撃に、精神を病む者もいた。生活環境は劣悪を極め、感染症にかかる者が続出する。そこはまさにこの世の地獄だった。それでも戦争は続く。1916年2月にはヴェルダンで、同年7月にはソンムで、大戦屈指の激戦が幕を開けた。この泥沼の戦争から、人類はいつ抜け出すことができるのか?

「募る怒り」
 開戦から3年、泥沼の戦いが続き、犠牲者は増えるばかり。兵士たちの精神状態は限界に達していた。1917年春、シュマン・デ・ダーム高地で惨敗したフランス軍の兵士たちはついに上官に反乱を起こす。また、ロシアでは窮乏を訴える市民のデモに兵士も加わり、2月革命が勃発。ロマノフ王朝による支配体制が崩壊した。一方、これまで中立政策を掲げてきたアメリカはドイツの潜水艦に客船を沈められたことをきっかけに参戦を決意する。

「悪夢からの解放」
 1917年から1918年にかけ、連合国軍の形勢は悪化した。イタリア軍がカポレットの戦いで大敗を喫した上に、祖国で革命の起きたロシア軍が戦線から離脱。さらに1918年3月にはドイツ軍が一大攻勢を仕掛けてきた。数的な不利もあり劣勢に立たされる連合国軍。しかしついにアメリカ軍が重い腰を上げる。第一次世界大戦は、果たしてどのような結末を迎えるのか? そして、つたない戦後処理が20年後の将来に残した禍根とは?

★「黙示録:カラーで見る第一次世界大戦」の詳細は番組ページをご覧ください。 (外部サイトへリンクします。)

2018/05/13 更新