あの動物も、危機に瀕しています。

 かつてない速さで進む動物たちの絶滅を食い止めるために、国際自然保護連合(IUCN)では、「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」(以下、レッドリスト)を作成し、毎年更新しています。このレッドリストは、絶滅の危機にさらされている動物や植物を1種ずつ評価し、危機の度合いをランク付けするものです。危機のランクは、以下のように分けられています。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストのカテゴリー。特に絶滅の危険度が高い動植物が「近絶滅種」「絶滅危惧種」「危急種」の3つに分類される。呼称は世界自然保護基金(WWF)によるもの。

 これらのうち「近絶滅種」「絶滅危惧種」「危急種」に分類された動植物は、特に絶滅の恐れがある種と考えられます。2017年1月のリストでは、哺乳類で1194種、鳥類で1460種、爬虫類で1090種、両生類で2067種、魚類で2359種、無脊椎動物で4553種が、これら3つのランクに分類されています。合計すると1万2723種。つまり、約1万3000種の動物が、絶滅の危機にあると評価されているわけです。2007年版のレッドリストで絶滅の危機にあると評価されていた動物は7850種でしたから、この10年で大幅に増えていることがわかります。

IUCNのレッドリストにおいて、それぞれのカテゴリーに分類された動物の種の数。(出典:The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2017-1)

 このサイトで公開している「動物大図鑑」のコーナーでも、それぞれの動物がIUCNのレッドリストでどのように評価されているかを示しています。また、書籍『PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト』や、雑誌「ナショナル ジオグラフィック日本版」2017年8月号の特別付録ポスター「Photo Ark 箱舟に乗り込む地球の仲間たち」の中でも、掲載した動物のレッドリストにおける評価が示されています。ぜひ参考にしてください。

マダガスカル原産のヘサキリクガメ、近絶滅種。(JOEL SARTORE/NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)