本書の内容

人を引きつける写真、ワンランク上の写真を撮るためには、「色」を操る感覚が大切です。
本書では、絵づくりの要となる色彩の理論から、露出やホワイトバランスとの関係、色の与える効果や色の構成術まで、色彩を最大限に生かす写真の撮影方法を解説します。

フォトショップなどの画像編集ソフトがあれば、「色なんてどうにでもなる」と思っていませんか?
それも一理ありますが、本当の創造性を発揮できるのは、写真を「撮影」する瞬間であり、ソフトによる「後処理」はあくまで補助的なものといえます。

身のまわりにあふれる「色彩」に気付き、効果的な光と構図でカメラに収めれば、見る人の心を奪い、鮮明な記憶として残る「最高の一枚」を生み出せるでしょう。

本書でも画像編集ソフトなどのツールは取り上げますが、その利用は最低限に抑えます。主眼はあくまで、カメラによって説得力のある素晴らしい写真を撮ることにあります。

美しい作例とわかりやすい図解で、初心者からプロまで役に立つ納得の一冊です。

【内容紹介】
◆第1章 光と露出と色

  色と光の科学/露出と色/ホワイトバランスと色温度
◆第2章 色と構図
  色の力で写真にインパクトを与える/色相環/補色/類似色/単色/
  色とビジュアルウェイト/シームレスな背景として色を使う/
  刷毛で描くように、ブレで動きを表現する
◆第3章 色の性質と効果
  色の心理学/赤/橙/黄/緑/青/紫/白/黒
◆第4章 ツールで色を引き立てる
  フィルターを使う/フォトショップを活用

【著者紹介】ブライアン・ピーターソン
世界で35万部以上のヒットとなった『露出を極める』をはじめ、ナショナル ジオグラフィックの『プロの撮り方』シリーズ6冊を手掛けた写真家。
プロとしての35年以上のキャリアに加え、25年以上にわたり撮影のテクニックを教えてきた。
インストラクターとしての活躍は米国内にとどまらず、オンラインの写真教室「ブライアン・ピーターソン・スクール・オブ・フォトグラフィー」を主宰している。

本書のサンプル

光が生み出すさまざまな色を見出し、とらえれば、写真に彩りと輝きが増す。
カメラに内蔵された露出計の仕組みを知ると、見た目通りの色で撮影するための「適正な露出」がわかる。
背景や前景をぼかすのも、色を効果的に使うテクニックの一つ。風景に奥行きを与えたり、被写体を引き立てたりできる。
緑色は希望や新たな幕開けを表す。寒色で後退色であり、鎮静効果がある。
夕方の撮影で空が雲に覆われている場合は、意図的に雲を露出アンダーにすることで、こうした灰青色を表現できる。