本書の内容

本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。
しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう?
それらが地図に描かれていたからだ。

神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。
なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための、完全な“でっち上げ”すらある。

そのような幻の土地や国、島々は、20世紀に入ってからも地図にたびたび登場し、さらには現代のグーグルマップにも姿を現した。

地図の幻を追う冒険の旅へ、いざ出発しよう。

◆歴史を翻弄した地図の一例
・アトランティス
・悪魔の島
・エルドラド
・オーストラリアの内陸海
・朝鮮島
・プレスター・ジョンの王国
・カラハリ砂漠の古代都市
・パタゴニアの巨人
・カルタ・マリナの海の怪物たち
…ほか

地図に描かれた「幻の世界」のサンプル(画像クリックで拡大)

朝鮮島

ヨーロッパで初めて出版された日本の地図(1595年)。当時、朝鮮半島は「島」だと思われていた。

ニュルンベルク年代記の地図の不思議な種族

地図に描かれた怪物たち。腕が6本の六手族、毛だらけの女性種族、イヌの顔を持つ犬頭族など多種多様。

ポヤイス国

史上最悪の詐欺師がかたった嘘の国。270人が夢の国を思い描いて入植したが、そこには何も存在しなかった。

プレスター・ジョンの王国

キリスト教徒を救うという伝説の王プレスター・ジョン。その王国はアフリカにあるなどと信じられていた。