本書の内容

『うさぎ島』をはじめとした動物のしあわせな瞬間をとらえつづける人気写真家、福田幸広氏。30年近くにわたる取材から生まれた作品を収めた、本格写真集です。

動物たちは人間と同じように、親子で寄り添い、遊び、眠り、恋をする! 明るい写真と、根気強い取材に基づくテキストがたっぷり詰まっていて、ページをめくるたびに心地良い幸福感に満たされます。

【著者受賞歴】
  • 米「ネイチャーズ・ベスト・インターナショナル・フォトグラフィー・アワード2003」
    動物写真部門最優秀賞・絶滅危惧種写真部門最優秀賞・水中写真部門入賞
  • 英「BBC ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー 2005」動物部門入賞
  • 英「BBC ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー 2014」両生類・爬虫類部門ファイナリスト
  • 2015年 第64回小学館児童出版文化賞 写真絵本『オオサンショウウオ』(そうえん社)での受賞

その他多数

著者の動物たちに寄せる思い

「そこに暮らす動物たちは、実に生き生きとしていた。満たされるだけ食べ、穏やかに眠る。日だまりで無邪気に遊ぶ子どもたち。おとなたちは誰にはばかることなく愛を叫ぶ。膨大な時間をフィールドで過ごしたことで、彼らは懸命に生きている証しを私に見せてくれた。」(「はじめに」より)

動物たちは弱肉強食の過酷な環境で生きています。マイナス20℃を下回る雪山の中、標高4000メートルを超える高山、熱帯ジャングル・・・。著者の福田氏はこの動物たちと同じ環境下で過ごすことで、動物たちが恐怖や緊張から解き放たれた「しあわせの瞬間」に出会い、撮影し続けてきました。巻末にはメイキングも収録し、撮影時、著者の動物たち対する接し方を知ることもできます。

動物たちのしあわせの瞬間(画像クリックで拡大)

満面の笑み

しあわせいっぱいの表情を見せるクロザル。見ているこっちまでしあわせになります。

小動物の笑顔の瞬間

【左】雪深い山中で神出鬼没のオコジョを著者が逃さずパチリ!
【右】3月下旬、恋の季節になると夜行性のエゾモモンガは昼間でも姿を現す。

まどろむ睡眠タイム

母ウマの食事中に、子ウマはのんびりとお昼寝タイム。日差しの強い5月の宮崎県、芝がひんやりとして気持ちがよさそうです。

【左】エゾフクロウのヒナたちが眠りにつく瞬間。うとうとと気持ちがよさそう。
【右】木陰で昼寝をするウサギたち。いちばん下のウサギがちょっと窮屈そう。

ドールシープ 恋の季節

マイナス20℃の過酷な環境で行われるプロポーズ。オスとメスが同じ群れで過ごすのは恋の季節だけなのです。発情期が終わり、オスたちが去っていた後のメスの群れを夕日がピンクに染める

そっと寄り添う恋人

ニホンザルの恋の駆け引きの模様は第7章に収録されています。

もふもふなキングペンギンのヒナ

【左】生後10カ月ほどのヒナが運動不足解消のために、エクササイズウォークに連れ出されています。
このの時ヒナは、エサがほしくて必死に親について行くのです。

平和の瞬間

地獄谷のサルの入浴は有名ですが、実はこの温泉が女風呂だということはあまり知られていません。オスたちはほとんど風呂に入ることがないのです。

著者紹介

Photo:©TopOutImages ゆうきえつこ

【著者紹介】 福田幸広
1965年生まれ。しあわせ動物写真家。日本大学農獣医学部卒。1981年、高校1年生の春休みに夜行列車を乗り継ぎ、北海道釧路でタンチョウを見る。その素晴らしさに魅せられ、以来毎年、北海道を訪れるようになった。 大学卒業後、1年間のサラリーマン経験を経て、フリーの写真家となる。 憧れだった海の撮影も始め、現在は動物、水中、風景の3本柱で取材を行う。「山もいいけど、海もいい!」をモットーに自然があればどこでも楽しく好きな場所や動物がいる場所でじっくりと時間をかけて撮影している。 ナショナル ジオグラフィック誌英語版2008年7月号に、香川県小豆島で撮影した、密集するニホンザルの写真を掲載、世界に紹介された。

主な著書に『うさぎ島 会いに行けるしあわせ動物』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『PENGUIN LAND ペンギンたちの国』(青菁社)、 『ウマがうんこした』『ねむいんだもん』『オオサンショウウオ』『おしりポケット ウォンバットのあかちゃん』(以上、そうえん社)、『うさぎじまのうさぎちゃん』(小学館)など。