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自然と野生部門第1位 ミヒャエル・ボーンホルト氏が撮影したデンマーク、カルビリスの森。(Photograph by Michael B. Rasmussen)

ドローン空撮コンテスト、圧巻の入賞写真9点

2016.07.08
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 ドローンはときに論争の的になる。無人機を使った偵察や攻撃は、倫理と国家安全保障に関わる問題だ。しかし、ドローンは軍事以外にも活用できる。写真家が手にすれば、ほかでは見られない絶景写真を撮ることもできる。

 3年連続で開催されている「ドローンスタグラム」は、この新たなタイプの空撮写真を表彰する国際コンテストだ。「ドローン写真は低い高度から撮影されているので、一目でそれとわかります」とコンテストの展開責任者ギヨーム・ ジャレ氏は話す。コツさえわかれば、「ドローン以外の装置で撮影」できない写真になる。

自然と野生部門第2位
ルーマニアのマルポッド付近を通りかかったサボルクス・イグナス氏は、このヒツジの群れを見つけ、すぐにドローンで撮影した。(Photograph by Szabolcs Ignacz, Dronestagram)
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 審査員のひとりで、ナショナル ジオグラフィックのデジタル写真副ディレクターでもあるパトリック・ウィティ氏によれば、この種の写真撮影は「想像を絶するほど難しい」と言う。「上空に来てみるまで、どんな景色かわかりません。写真家はドローンを操縦するだけでなく、構図も決める必要があります。見たことのない場所に連れて行ってくれるような構図にすることが重要です」

 コンテストには、28カ国から5900の作品が寄せられた。ここで紹介する9枚の写真は、自然と野生部門、スポーツと冒険部門、旅行部門のそれぞれ上位3位に入賞したものだ。これらの作品は、「写真の世界の新たな言語であるドローン空撮の美しさを讃える」(ジャレ氏)というコンテストの目的を雄弁に語っている。

自然と野生部門第3位
ジョナサン・パイエ氏がフランス領レユニオン島のピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ火山を上空から撮影したもの。「熱と強風で撮影は困難を極めました。火山のそばは硫黄の濃度も高く、マスクをして操縦しなければなりませんでした」(Photograph by Jonathan Payet, Dronestagram)
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スポーツと冒険部門第1位
マックス・セイガル氏は、米ユタ州モアブでこの亀裂を見つけたとき、何としても撮影したいと考えた。「2年前にドローンを飛ばすようになってすぐ、見たことのない息をのむような景色を撮れることがわかりました。それ以来、ドローン空撮の虜になっています」(Photograph by Max Seigal, Dronestagram)
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スポーツと冒険部門第2位
ファン・パブロ・バヨナ氏がコロンビアのククタで行われている競技会で撮影したスイマーたちの写真。「いつもと同じ写真を撮るのではなく、ドローンを飛ばして少し違うことをしてみようと思いました」(Photograph by Los Manes del Drone, Dronestagram)
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スポーツと冒険部門第3位
米アラスカ州コルドバ近郊でTJバロン氏が撮影した友人の写真。「ドローンを飛ばすとき、指は冷たくてたまりませんが、いつもそれ以上の価値がある写真が撮れます」(Photograph by High Angle Shot, Dronestagram)
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旅行部門1位
フランチェスコ・カトゥート氏がイタリア、アッシジの聖フランチェスコ聖堂付近を歩いたのはクリスマス後のある霧の日だった。しかし、雲の上にドローンを飛ばしてみると「目を見張るような景色でした」。(Photograph by Francesco Cattuto, Dronestagram)
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旅行部門2位
トッド・ケネディ氏がオーストラリアのケーブルベンチで新婚旅行中に撮影した作品。夫婦で日没のラクダツアーに参加した際に、上空からドローンで撮影したものだ。
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旅行部門3位
アフリカ西部にあるスペイン領グランカナリア島へ旅行に行ったカロリス・ジャヌリス氏は、「世界有数のビーチ、プラヤ・デ・アマドレス」を撮影した。(Photograph by Karolis Janulis, Dronestagram)
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ナショナル ジオグラフィック 空から見た美しき世界

上空から撮ったスケールの大きな写真を
すみずみまで味わえる写真集。
世界の絶景・不思議・名所を上から覗いてみよう。

文=Becky Little/訳=鈴木和博

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