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  • 富士川丸の船首部分に設置されたテレグラフ(船内の離れた場所に指示を伝える装置)。刻まれた文字も読み取れる。
  • 巨大な砲台が船首に鎮座する富士川丸を、水深9メートルで撮影。圧倒的な存在感を放っている。
  • 2007年に撮影した、富士川丸の船橋内部付近。水深18メートルで、現在は崩壊して見られない。
  • りおで志゛ゃねろ丸の水深25メートルの機関室内部で、止まった時計を発見した。
  • 富士川丸の甲板のマスト付近に、タコクラゲの仲間が漂っていた。沈船には多様な生き物が集まる。
  • 富士川丸の甲板には、色鮮やかなソフトコーラル(軟質サンゴ)や海綿が付着している。
  • 水深20メートルほどの一式陸上攻撃機のコックピットには、キンメモドキの群れが集まっていた。
  • 神国丸のマスト。水深8メートルで、ウミトサカやウミカラマツの密度が非常に高い。クジャクスズメダイやタカサゴの幼魚などが局所的に多く、とてもにぎやかだ。時折タイマイが海綿などを食べにやってくる。
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 ミクロネシア連邦のチューク諸島(トラック諸島)の海底に沈んだ旧日本軍の船を、9年かけてすべて撮影した水中写真家。本誌2015年8月号「写真は語る」に、写真と手記を掲載した。

 1978年、東京生まれ。もともと魚が好きで海水魚を飼育していたが、海で仕事をすれば自宅に水槽を設置しなくてもよくなると考え、専門学校に入学してスキューバダイビングのインストラクターを目指す。在学中、和歌山県串本町で研修のために数カ月を過ごし、当地の海に魅せられた。

 卒業後は、串本海中公園センターのダイビングガイドとして就職。それと同時に、借金をしてカメラや水中撮影の機材を購入した。食費を切り詰めて借金を返しながら、昼間はガイドとして潜り、それ以外の空いた時間は水中撮影に明け暮れた。当時は「休んだという記憶がない」そうだが、それでも、海に潜って魚たちを写真に収めるのが何より楽しかった。

 1年後、1点だけ応募した写真がコンテストに入賞。写真借用の依頼が少しずつ来るようになり、写真で勝負したい、世界中の海を撮ってみたいという気持ちが日増しに強くなった。2003年に東京へ戻り、写真家として独立した。

 2007年、訪れたチュークの海で旧日本軍の沈船に出合う。船が海底で崩壊しつつある現状を知り、今のうちにその姿を記録しておきたいと、沈船の撮影を本格的に始めた。2015年1月には、海底で確認されている合計42の船と航空機、潜水艦をすべて撮り終えた。「この時代に生き、偶然にもこの沈船に出合った者として、時間の移ろいとともに沈船と向き合い、記録を残し、未来へとつなげていきたいと思う」

 日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2014で、ネイチャー部門の優秀賞を受賞。2015年には、沈船の写真集を含めて3冊の著書を刊行した。常に海と自然に寄り添い、美しい海中風景から本格的なドキュメンタリーまで、さまざまな作品を発表し続けている。


『ナショナル ジオグラフィック日本版』2015年8月号「写真は語る」を基に構成した。

ナショジオクイズ

写真はとある旧人類の模型ですが、現代の非アフリカ系の全員にこの旧人類のDNAが入っているそう。さて、その旧人類とは?

  • ナヤンデルタール人
  • アフレデルタール人
  • ネアンデルタール人

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