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  • ペルーのシナハラ山で毎年行われるコイユリーテの巡礼。標高5000メートルの氷河に十字架を立てるために登ってゆく男たち。
  • ペルーのアウサンガテ山麓で放牧されるアルパカ。スペイン人が到達する以前、南米大陸にはアルパカなどラクダ科の動物以外の家畜はいなかった。
  • 撮影直後、デジタルカメラのモニターに映っている自分たちの姿を見て驚くケチュア族の娘たち。このカラフルな伝統衣装は彼女たちの普段着だ。ペルーにて。
  • 標高4000メートルを超えるボリビア南西部のアルティプラノで暮らす家族。作物はほとんど育たず、乾燥地に適応したリャマの放牧で暮らしている。
  • 夕空を映すボリビアのウユニ塩原。1月から2月にかけての雨期のあいだ、塩原は数センチの水に覆われる。標高3660メートルの澄み渡った空気の中、どこまでも平らな湖面は「天空の鏡」と化す。
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 過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマに、サハラ砂漠を皮切りに世界各地で撮影を続けてきた。2015年7月に写真集『極限高地』を出版する。収録作品のなかからアンデスの写真を、本誌2015年6月号に掲載した。

 1946年高知県生まれ。1971年からフリーの写真家として活動を始め、写真集の出版や写真展開催など国際的な活躍を続ける、日本を代表する写真家の一人。1987年8月、ナショナル ジオグラフィック英語版の特集「サハラ砂漠の岩絵」に写真が掲載された。

 地理的に孤立した土地と過酷な自然が、独自の文化をはぐくんだ“極限高地”。最初に訪れたのは、古代からの伝統を受け継ぐエチオピア正教が信仰される、緑豊かなエチオピア高原だった。続いて訪れたチベットでは、貧しい土地ならではの合理性をもって生きる人々と、その生活の根幹をなすチベット仏教に魅了された。

 独自の伝統を保つ最後の極限高地、アンデスに立ったのは、21世紀に入ってからだった。西側を砂漠地帯、東側を熱帯雨林に挟まれたアンデス山脈は、地理的に孤立し、独自の文化をはぐくんできた。標高5000メートルと世界で最も高い場所で祝われる祭りや、日々の生活に、今もなおインカの伝統が色濃く残る。

 16世紀のインカ帝国滅亡後、先住民たちは、スペイン人が強制したカトリックに伝統信仰を巧妙に潜り込ませて変容させ、アンデス特有のキリスト教に変えていった。その点で、「古くからの信仰が途切れることなく受け継がれてきたエチオピア正教やチベット仏教に裏打ちされた社会とは様相が異なります」という。

 アンデス高地は、ほかにはない景観をもつ場所でもある。ボリビアのウユニ塩原には何度か訪れており、印象をこう語る。「風が水を運ぶ。驚くべき現象ですが、異次元世界・ウユニでは起こりうることなのです」


『ナショナル ジオグラフィック日本版』2015年6月号「写真は語る」に、一部加筆して掲載した。

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