バイエルンのケーゼシュペッツレは、「マカロニチーズにとってあこがれの存在」とも言われる。(PHOTOGRAPH BY CATHRINE STUKHARD, LAIF/REDUX)
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 世界中で食べられているチーズ。その土地によって異なるチーズの楽しみ方は、料理に味を添えるだけでなく、そこで暮らす人々の生き方をも反映している。ドイツのビアガーデンで食べるのが最高においしいバイエルン地方のおつまみから、マイルドながら味わい深いアラビアチーズまで、旅行で訪れたらぜひ試してみたい世界のチーズ料理を紹介する。

ドイツ、ミュンヘン

 オクトーバーフェストのお楽しみはビールだけじゃない。バイエルン州のビアガーデンならどこでも、ヴァイスヴルストと呼ばれる仔牛肉のソーセージやインドの影響を受けた人気のカリーヴルストがメニューに載っている。そして、それと一緒にしばしば出されるのが、ケーゼシュペッツレというサイドディッシュだ。(参考記事:「歌や小説にもなった、ドイツ人が愛してやまない料理カリーヴルストとは」

 米国の家庭料理マカロニチーズに似ているが、でんぷんの多い小麦粉で作られているので、食感はニョッキに近い。したたり落ちるエメンタールチーズにオニオンフライのトッピング。おいしく食べられて炭水化物がしっかり摂れる。「マカロニチーズにとってあこがれの存在」と評されたことも。ひょっとすると、マカロニチーズの起源はケーゼシュペッツレかもしれない。(参考記事:「マカロニ・アンド・チーズは米国版ママの味」

レバノン、ベイルート

 中東レバノンの首都ベイルートの通りを歩いていると、家々の開け放たれた窓からフムスやロースト肉のにおいが漂ってくる。「中東のパリ」と呼ばれるベイルートは、西洋の食べ物も豊富に揃う多文化都市である。そしてどこのレストランや屋台でも売られているのが、ヤギやヒツジ、ウシの乳で作られたハルーミと呼ばれる焼きチーズだ。(参考記事:「火花を散らす、中東の“ホモス・ウォー”」

 隣国のキプロスが発祥で、味はマイルド、何の変哲もない白いチーズだが、控えめな外見だからと見くびってはいけない。料理の味を吸収するので何にでも合い、口に入れれば舌の上でホロリととろける。屋台では焼き立てを買ってそのまま食べられるし、レストランへ行けばサンドイッチに挟んだり、チキングリルに添えたり、またはケバブにのせたりと、様々な形で供される。

フランス、パリ

 パリジャンに尋ねれば、チーズに対して彼らが抱く熱い思いに驚かされることだろう。パリのなかでもレトロな趣のあるクレール通りには、数多くのチーズ専門店が軒を連ねている。

 そのうちどれでもいいので、店内に入っておすすめのブリーチーズは何かと聞いてみよう。これまで味わったことのない最高のチーズをいくつも抱えて(もちろん、バゲットも一緒に)店を出ることになるだろう。軽くて堅いタイプから重くて柔らかいタイプまで、酸味の効いたものからナッツのような風味まで、あらゆる味を試してみたい。(参考記事:「ハイジで見た憧れのチーズ料理」

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