使い捨てプラスチックの削減を、米版編集長が声明

「地球かプラスチックか(Planet or Plastic?)」長期キャンペーン開始

2018.05.29
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ペットボトルの山に、さらにペットボトルを捨てるバングラデシュ、ダッカの男性。ナショジオは今後、共にプラスチックの使用削減に取り組むよう、各方面に呼びかけていく。(PHOTOGRAPH BY RANDY OLSON)
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 プラスチックをめぐる現実を理解するのは容易ではない。桁外れの数値や事実を前にすると、ほとんど絵空事のようにしか思えないからだ。

 これまでに作られてきたプラスチックの約半分が、過去15年間で製造されたというのは本当だろうか? 世界では毎年1兆枚のビニール袋が使われており、その平均的な“寿命”はわずか15分間であること、毎年800万トンのプラスチックごみが海に流れ込んでいること、プラスチックが生分解されずに残るとされる期間は450年とも永久とも言われていること。これらは現実なのだろうか?

 その答えは、残念ながらイエスだ。そのほかにも、ぞっとするような話はたくさんある。だからこそわれわれは、ライターのローラ・パーカー氏と写真家のランディ・オルソン氏に依頼して、この世界的危機を多角的に捉えた記事を作成し、本誌6月号に掲載しようと決めた。

 幸いなことに、この危機にはまだ打つ手がある。そして、ナショナル ジオグラフィックという名前を掲げた組織に属する全員が、自分たちなりに貢献したいと考えている。そこで、私たちは2018年6月号から、長期にわたるキャンペーンを開始することにした。その目的は、現在の危機と、使い捨てプラスチックが海や川で引き起こしている惨状をなくすために何ができるかについて、消費者を啓発することだ。

 そしてこれこそが、米国、英国およびインドの本誌定期購読者に、6月号をビニールではなく紙の包装でお届けした理由だ。この変更だけでも、毎月250万枚以上の使い捨てビニール袋を削減できる。私たちはまた、すべての国外パートナーに対し、2019年末までにビニール包装をやめるよう求めている(雑誌『ナショナル ジオグラフィック』は英語以外の36の言語で出版されている)。

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