【動画】ネットを席巻 心肺蘇生法で生き返ったリス

専門家は警告。野生動物に直接手を出すのは2重の意味でリスク

2018.04.18
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【動画】心肺蘇生法でリスの命を救う様子を映した投稿動画がネットで話題になっている。心温まる話だが、専門家は安易にしないように注意を促す(解説は英語です)

 リスの命を救うために、あなたならどれだけ頑張るだろうか? リスに心肺蘇生法(CPR)を施して救命するネット動画が相次いで投稿され、この2週間、ネットで話題となっている。

 注目された動画は2本。1本目はコロンビアで撮影されたものだ。男性がコロンビアタカネリスの胸を押して救おうとする様子が映っている。リスは近くの送電線に触れて感電したようだ。救命処置を1分ほど続けると、リスは息を吹き返し、大急ぎで走り去った。

 同じ頃、コロンビアから遠く3000キロ以上離れた米国でも、似たようなシーンが展開されていた。セントラルミシガン大学の学生、ナタリー・ベルシートさんが、キャンパス内の池に落ちて溺れたハイイロリスを蘇生させたのだ。

「池から助け出したとき、体を引きつらせて、リスが動き出す気配はありませんでした」とベルシートさん。

 ベルシートさんはリスをタオルにくるむと、リスの胸を数分間押し続けた。リスは咳をすると飲んだ水を吐き出した。ベルシートさんはリスの体を乾かすと、温水を入れた袋の上に寝かせた。体温を上げるためだ。しばらくして、元気を取り戻したリスは、戸外に放たれると木を駆け上がっていく姿が映像には記録されている。

 現在大学1年生のベルシートさんは、生物学専攻に進み野生動物保護を学びたいと考えていた。彼女にとって、リスの命を救うのはごく自然な行為だったのだろう。(参考記事:「【動画】水場にひっくり返ったゾウを救出」

 ベルシートさんは、言葉を添えてリス救命動画をツイッターに投稿した。「みんなはどんな水曜日だった? 私はリスを生き返らせたよ。」

動物の心臓マッサージ

 対象が人間であろうと、あるいはイヌやリスであろうと、心肺蘇生法(CPR)の目的は、胸部に十分な時間、圧迫を加えて血流を復活させ、また肺に酸素を送り続けることにある。

「難しいのは、全員がほぼ同じ体形をしている人間と異なり、イヌやネコなどの動物は胸の形がそれぞれ違うことです」と、コーネル大学獣医学部で救命救急医療を教えるダニエル・J・フレッチャー准教授は言う。

次ページ:動物の心肺蘇生法は何が違う?

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