ジャガーとオオアリクイが遭遇、結末やいかに?

「牙と爪の戦い」が始まると思いきや……

2018.03.12
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 野生動物の鑑賞ツアーを提供している会社サウスワイルドのCEOで、保護活動家でもあるチャールズ・マン氏は、別の切り口からこの奇妙な出来事を説明する。「ジャガーが襲いかからない唯一の理由は、オオアリクイの爪です」

 一風変わった姿をしたオオアリクイだが、実は秘密兵器を忍ばせている。長さ10センチほどの鋭い爪だ。通常はアリ塚を壊すために使うが、もちろん、攻撃者にとっては恐ろしい凶器にもなる。(参考記事:「「爪の長い動物」チャンピオンは?」

牙と爪の戦い

 2016年9月、ブラジルのグルピ生物保護区に仕掛けられたカメラトラップ(自動撮影装置)に、ジャガーとオオアリクイが戦う姿が映っていた。ジャガーがアリクイに飛びかかろうとすると、アリクイは立ち上がって前足を広げ、爪を振りかざしてジャガーに立ち向かった。

【参考動画】カメラがとらえたオオアリクイとジャガーの戦い。(解説は英語です)

「この動画が、この話のもう一つの結末だと思います」とマン氏は話す。「湖でジャガーがアリクイを狙ったとすれば、アリクイは鋭く強力な爪を振りかざして戦ったかもしれません。そうなれば、ジャガーも深い傷を負うかもしれず、死に至ることさえあるかもしれません」

 それはジャガーだけのことではない。オオアリクイは、人を殺すこともある。2007年には、アルゼンチンの動物園でオオアリクイを飼育していた係員がこの爪に襲われて死んでいる。それ以降、野生環境では、2人のハンターが同じ理由で命を失っている。(参考記事:「世界で相次ぐ動物園事故、ゴリラ射殺は氷山の一角」

文=Katie Stacey/訳=鈴木和博

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