太古のトカゲが2本足で走った証拠を発見

翼竜に追われていた? 韓国で1.1億年前の足跡化石が見つかる

2018.02.19
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約1億1000万年前の韓国南部には2足で走るトカゲがいた。湖の周りには植物が生い茂り、トカゲのほかに翼竜も生息していたようだ。(Illustration by Chuang Zhao)
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 平昌オリンピックの会場から南へおよそ270キロ、韓国の河東郡で、1億1000万年前の「2足で疾走するトカゲ」の足跡が見つかった。2月15日付け科学誌「Scientific Reports」に発表された論文によると、その足跡の化石は、トカゲが2足歩行する直接的な証拠として最古のものという。

「足跡の化石からは、骨の化石ではわからない動物の行動を、直接知ることができます」と、論文の共著者で韓国ソウル国立大学の古生物学者、李隆濫(イ・ユンナム)氏。現生のトカゲでは、50種以上が2本足で走ることが確認されているが、トカゲは進化の早い段階でこの能力を身につけていたらしい。(参考記事:「スコットランドの海岸に恐竜の足跡を大量発見」

足跡はほとんどが後ろ足

 泥岩の地層から見つかったのは、29個のトカゲの足跡。どんな種類のトカゲかまだはっきりとわからないが、研究者はこの特別な足跡を残した種を「サウリペス・ハドンゲンシス(Sauripes hadongensis、河東のトカゲの足の意)」と名付けた。

 重要なのは、25個の足跡がトカゲの後ろ足のものであったことだ。足跡の間隔が広いものと狭いものがあり、最初は4足歩行していたが、その後加速して後ろ足だけで走り出したことを示唆している。これと似た行動は、現生のトカゲにも見られる。

「中生代(恐竜の時代としても有名)のトカゲが2足歩行をしていた初めての直接的な証拠です」と、今回の論文を査読したカナダ、アルバータ大学の古生物学者ティアゴ・シモエス氏は語る。「(2足歩行という)とても興味深い行動を、トカゲは白亜紀の初期にすでに身につけていたのです」(参考記事:「二足歩行で愛されたクマ、ハンターに殺される」

 現生のトカゲの移動方法には、4つの種類がある。4本足でゆっくり歩く、4本足で速く歩く、斜めに走る、2本の後ろ足で走る、の4種類だ。中南米にすむトカゲ、バシリスクのように、短距離なら水の上を2本足で走れるものさえいる。(参考記事:「水の上の走り方、水鳥カイツブリの秘技が明らかに」

 しかし、トカゲの2足歩行がどのように進化したかを解き明かすのは簡単ではない。後ろ脚が長くなって2足歩行の能力が芽生えたのかもしれないとする別の研究もあるが、古代の動物が実際にどう動いていたかを知るのに、足跡化石に勝るものはない。

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【参考動画】水面を2本足で走るトカゲ「バシリスク」(解説は英語です)

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