サメ肌を飛行機の翼に付けてみたらすごかった

抵抗を抑えるだけではなかった、航空機のスピードや安定性を向上

2018.02.13
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ギャラリー:恐ろしくも美しきサメ、10選(画像クリックでギャラリーページへ)

飛行機、ドローン、風力タービン

 研究チームの当初の目的は、ウロコがサメの泳ぎの速さにどのような影響を及ぼしているかを調べることにあった。しかし、この情報は、ほかの空気力学的装置にも応用することができる。ウロコのような構造は、飛行機、ドローン、風力タービン、自動車などの翼(エアロパーツ)にも用いることができる。(参考記事:「イルカが速く泳げる謎を解明」

 ハーバード大学の博士研究員であるサーダト氏は、「私たちは、ウロコの機能を解明しようとしていました。けれども途中で、この構造を空気力学装置に応用できることに気がついたのです」と言う。この技術の今後の展望を明らかにするには、さらなる研究とテストが必要だ。「もっと良いものを作るには、ウロコの形状や配置を最適化する必要があります」

自然からヒントを得る

 アオザメの特徴は、泳ぎが速いことだけではない。広い海によく適応した、流線形の体をもつ。体つきはオスとメスで大きく異なり、大きいものは体長1.8m以上、体重450kg以上になり、1カ月で2000km以上泳いだという記録もある。エラが大きく、優れた視力をもち、歯は牙状で、その縁はギザギザになっていない。(参考記事:「横に傾いて泳ぐ奇妙なサメを発見し、理由を解明!」

ギャラリー:大洋の稲妻 アオザメ 写真7点(画像クリックでギャラリーページへ)

 サーダト氏は、サメはさまざまな分野の研究のヒントになると言う。今回の研究にも参加しているハーバード大学のジョージ・ローダー氏は、3D印刷により人工サメ革を開発している。「自然のデザインは人間よりはるかに先を行っているのです」とドメル氏は言う。(参考記事:「サメ除けデザインのウェットスーツ」

文=ELAINA ZACHOS/訳=三枝小夜子

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