【動画】ヒョウの共食いを撮影、縄張り争いか

タンザニアのセレンゲティ国立公園、とても珍しく、恐ろしい光景

2018.02.05
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ヒョウの共食いの目撃例

 ハンター氏によると、ヒョウの共食いはよくあることではないが、記録には残されているという。

 1960年代の研究には、ヒョウが幼いヒョウを殺したり、ときに共食いをする様子が記録されている。2013年には、ある写真家がボツワナで子供のヒョウを殺して食べているオスを見つけた。同じ年、自分と関係のないオスの子供を殺したオスは、その母親と交尾することが多いという研究も発表されている。つまり、殺した側のオスは繁殖的に有利になるということだ。この論文にはハンター氏も共著者の一人として関わっている。(参考記事:「衝撃、ヒョウの共食いを撮影、南アフリカ」

 大人のヒョウが別の大人を殺したり食べたりしたという記録は少ない。1977年、ジンバブエ国立公園で、2頭のヒョウが仕留めたばかりのダイカー(小型のアンテロープ)を巡って争い、1頭が死んでもう1頭の食事が増えるということがあった。2005年8月には、ボツワナで大人のオスが大人のメスを殺すところが研究者たちに目撃された。こちらも、仕留めたばかりのインパラを巡って争っていたものと考えられている。

 ハーベイ氏も、この珍しい光景を目撃した者の仲間入りをすることになる。現在、ハーベイ氏はヘビに関する博士論文の執筆にあたっているが、時間が許せば、それとは別に今回目撃したことをまとめ、貴重な科学文献の一つに加えたいと考えている。

「大型哺乳類の共食いに関して、研究の最先端にいるわけではありませんが、これがとても珍しい出来事であることはよくわかっています」(参考記事:「【動画】激闘!ヒョウ vs 巨大ニシキヘビ」

文=Michael Greshko/訳=鈴木和博

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