2017年、動物たちの仰天ニュース11選

空から落ちてきた新種ネズミから、ウシを土に埋めたアナグマまで

2017.12.22
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

6位 シャチがチームプレーでクジラを襲撃、初の映像

【動画】シャチがクジラを狩る貴重な映像

 シャチの群れがチームプレーでクジラを取り囲み、殺す様子が初めて目撃された。8月の記事によると、標的となった若いホッキョククジラは、体重がシャチの3倍に達することもあるという。

 ロシア、セヴェルツォフ生態研究所の生物学者で、オホーツク海でこの狩りを直に目撃したオルガ・シュパク氏は「シャチはいったん学習を始めると、完璧なレベルにまで技術を高めます。このシャチの一家は、最小限のエネルギーで済むよう狩りの腕を磨いていました」と話している。(参考記事:「【動画】シャチが集団で巨大クジラに体当たり」


5位 ブタ鼻で紫色の新種カエル、インドの山中で発見

ブパティ・インドハナガエル。(PHOTOGRAPH BY JEGATH JANANI)
[画像のクリックで拡大表示]

 ナショナル ジオグラフィックは8月、インドの西ガーツ山脈で珍しい新種のカエルが見つかったと報じた。光沢のある紫色の皮膚と、淡い青色で縁取られた目を持ち、鼻はブタのようにとがっている。

 ブパティ・インドハナガエルは、同じ地域で2003年に見つかったインドハナガエル(N. sahyadrensis)と近縁関係にある。今のところこの2種だけで1つの科を構成し、ほかに仲間はいない。新種発見は、国内のカエル・ヒキガエル全種のDNAサンプルを採取するという、インド政府が援助する取り組みの産物だ。(参考記事:「奇妙な新種カエルを発見、ブタ鼻で地中暮らし」


4位 ワニはサメを襲って食べる、研究で確認

成体のアメリカアリゲーターが、コモリザメに食い付いた。米フロリダ州のJ.N. ディンダーリン国立野生生物保護区にて。(PHOTOGRAPH COURTESY OF U.S. FISH AND WILDLIFE SERVICE)
[画像のクリックで拡大表示]

 アメリカアリゲーターは、口に入る物なら何でも平らげてしまう。9月に発表された研究成果で、彼らのメニューに新しいごちそうが加わった。サメとアカエイだ。

 米カンザス州立大学の生態学者で、研究を主導したジェームズ・ニフォン氏は「非常に驚かされました」と話す。ワニは淡水の捕食者として知られているからだ。


3位 スクープ写真:交尾後にオスを絞め殺すアナコンダ

交尾後にオスを絞め殺すメスのアナコンダ。ブラジルで撮影。(PHOTOGRAPH BY LUCIANO CANDISANI)
[画像のクリックで拡大表示]

 ブラジルの沼地で特大のヘビを追っていた写真家のルシアーノ・カンディザーニ氏は、期待していた以上の成果を収めた。メスのオオアナコンダがつがったオスに巻き付いて絞め殺すところを、知られている限り世界で初めて撮影したのだ。ナショナル ジオグラフィックが2月に報じた。

 共食いの理由は単純だ。妊娠中の母親(子どもを産むまでの7カ月間は何も食べない)にとって、オスはよいタンパク源だからだ。(参考記事:「スクープ写真 交尾後にオスを絞め殺すアナコンダ」


2位 チンパンジーが元ボスを殺し共食い、珍しい仲間殺し

【閲覧注意】元ボスのチンパンジーが殺された直後の様子をとらえた、貴重な映像

 それはあまりに凄惨な光景だった。ボスとして群れを率いていたチンパンジーが、かつての仲間たちに殺されたのだ。体は殴打され、血を流し、一部が食べられていた。

 このむごたらしい場面は2013年、セネガルで目撃された。チンパンジーが激しい暴力と無縁ではないことは、研究者の間では認識されていた。10年以上調査されているチンパンジーの生息地すべてで、死に至る争いが報告されている。

 この事件は、1月に霊長類学専門誌『International Journal of Primatology』で発表された。元ボスが殺された後の現場の様子を撮影した動画もある。チンパンジーが同じ群れの仲間を殺したという記録は、これを含めてわずか9例しかない。(参考記事:「【動画】衝撃、チンパンジーが元ボスを殺し共食い」


1位 空から落ちてきた巨大ネズミ、新種だった

新発見のネズミは、都市にすむ平均的なネズミよりもかなり大きい。(PHOTOGRAPH COURTESY OF TYRONE LAVERY, THE FIELD MUSUEM)
[画像のクリックで拡大表示]

 2015年11月、ソロモン諸島のバングヌ島で9メートルほどの木を伐採したとき、1匹の大きなネズミが落ちてくるという「事件」があった。

 オーストラリアのクイーンズランド博物館と米シカゴのフィールド博物館のフェローであるティロン・ラベリー氏は9月、「一目で新種だとわかりました」と話した。哺乳類学者のラベリー氏は、2010年からこのネズミを探していた。

 体重900グラム余り、体長45センチほどのバングヌ・ジャイアント・ラット(学名:Uromys vika)は、世界中の都市で路地やごみ捨て場を走り回る通常のネズミよりも約4倍大きい。(参考記事:「巨大ネズミが落ちてきた! しかも新種」

文=Christine Dell'Amore/訳=高野夏美

おすすめ関連書籍

写真家だけが知っている 動物たちの物語

美しい写真とともに読む、心に残る60話

定価:本体2,300円+税

  • このエントリーをはてなブックマークに追加