ジャガーがワニをとらえた決定的瞬間、15秒の早業

強力な牙で一気に刺殺、泳ぎも得意、ブラジル

2017.12.07
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スピードではなくパワーが武器

 ジャガーの狩りの様子が撮影されることはめったにないが、ワニを捕食することはよく知られている。

 この地域では乾期になると、ワニやカピバラなどの動物が川の中や岸にたくさん現れる。(参考記事:「復活するワニの楽園」

「ジャガーにとっては、スーパーマーケットのようです」と、ウィンター氏は言う。

 ジャガーが、ワニのように自分よりも体が大きく力も強い獲物をとらえることができるのは、狩りのやり方に特徴があるためだ。ほかの大型ネコ科動物は、獲物の首を顎で挟んで窒息させる。対して、ジャガーは頑丈な牙で相手を刺し殺す。(参考記事:「ひそやかなネコ」

「ジャガーの武器は、スピードではなく力です。強靭な上半身と顎を持っています」

 ウィンター氏とそのカメラクルーは、エサを探すジャガーが川の流れに逆らって何時間も泳ぐのをよく目にしたという。ナショナル ジオグラフィックの動画にもワニを襲うジャガーを撮影したものがあるが、その中で協会付きエクスプローラーのルーク・ダラー氏が、大型のネコ科動物のなかでもジャガーは最も泳ぎが得意であると解説している。

【動画】ワニを襲うジャガー

 パンタナールのジャガーは、ウィンター氏の小さな釣り船にほとんど興味を示さなかった。アルゼンチンの北端から米国とメキシコの国境まで分布するジャガーだが、唯一完全に保護されているのは、ブラジルの自然保護区のみである。

 ウィンター氏は、いつかまたパンタナールへ戻って、もっとジャガーを記録するつもりだ。現在10歳を超えているスカーフェイスがその時まで生きているかはわからない。だが、もし見つからなければ、氏は新たなジャガーを追うことになるだろう。

文=Sarah Gibbens/訳=ルーバー荒井ハンナ

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