深海のサメ、ラブカが網にかかる、歯が300本

恐竜時代から生息する「生きた化石」、ポルトガルで発見

2017.11.15
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ポルトガル近海でのラブカ発見を伝える英「インディペンデント」紙のツイート。

 ポルトガル近海で珍しい深海生物が見つかった。

 サメの仲間ラブカ。300本もの歯をもち、長さはおよそ1.5メートル、水深700メートルの海中でトロール漁船の網にかかった。

 地元テレビ局によると、研究者らが乗船し、EUの混獲最小化プロジェクトを指導していた際に、世界でも非常に珍しいこのラブカを見つけたという。

 ラブカはよく「生きた化石」と称される。およそ8000万年前からほとんどその姿を変えていないからだ。ホホジロザメやシュモクザメとも遠い親戚であるラブカは、恐竜の時代から地球の深海を泳いでいた。(参考記事:「南極の氷の下、水深70mの海で驚異の光景を見た 写真12点」

 300本の歯と聞くとぞっとするかもしれない。実際、ラブカは獲物となる魚やイカにとって大きな脅威だ。ほかのサメと同じように、鋭い歯で大きな獲物を捕らえることができる。ポルトガル海洋大気研究所の発表によれば、船に乗っていた研究者たちはラブカを「細長い体とヘビのような頭」を持っていると表現した。

 ラブカはほとんど人目に触れることがないため、詳しい生態はわかっていないが、大西洋および日本沖、オーストラリア沖で見つかっている。相当深い海にいるため、生息数もわかっていない。(参考記事:「深海のサメ、ラブカが網にかかる、オーストラリア沖」

 2007年には、漁師たちがオーストラリアで生きたラブカを目撃している。ラブカが水面近くに出てくるのは、病気や怪我の場合だけと考えられており、このときのラブカも、水族館に移されてまもなく死んだ。

 国際自然保護連合(IUCN)はラブカを低危険種(least concern)に分類しているが、深海での漁が増えれば混獲の危険が高まるとの注釈を加えている。(参考記事:「【動画】謎のサメ「メガマウス」が泳ぐレア映像」


【参考動画】ひらひらと泳ぐ海洋生物ウミシダ
ウミユリの1種であるウミシダは、捕食動物から逃げるために泳ぎを身につけたと考えられる。2016年12月9日撮影。

文=Sarah Gibbens/訳=鈴木和博

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