アマゾンの「海賊」に襲撃された家族、無事生還

熱帯雨林で行方不明に、3日ぶり発見

2017.11.08
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ブラジル北部、パラー州ベレン近くを流れる氾濫した川。ここで一家は行方不明になった。(PHOTOGRAPH BY ALEX ROBINSON, AURORA)
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 ブラジルの熱帯雨林で行方不明になっていた米国人の家族が、3日ぶりに発見された。

 身も凍るような体験をしたのは、アマゾンの熱帯雨林をめぐる旅をブログに書いていたアダム・ハートウ氏と妻のエミリー、そして2人の幼い娘たちだ。州警察の発表によると、一家を乗せた船は10月29日、アマゾン川のデルタを下っていた際に、盗賊に襲撃されたという。(参考記事:「アマゾンで「沸騰する川」を発見」

 ハートウ一家がアマゾン川の船旅に出る前に滞在していた場所は、ブラジル南東沿岸部にあるフロリアノポリス。2012年に南米に渡ったこの家族は、車に乗り、アルゼンチンのパタゴニアを皮切りに、長い冒険の旅に出かけた。その記録を「Our Open Road」というブログに掲載。インスタグラムで公開されている一家の旅行記は、12万5000人以上にフォローされている。(参考記事:「アマゾンの「孤立部族」を偶然撮影、部族名も不明」

ブラジル当局から提供された、ハートウ一家を囲む写真。軍警察やブレーヴェスの住民と。左がアダム・ハートウ氏、右から3番目がエミリー・ハートウ氏。(PHOTOGRAPH BY AP IMAGES)
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 ハートウ一家が見つかったと在ブラジル米国大使館が発表したのは、11月1日。AP通信が、一家に代わって取材を受けたコルビー・ギロリー氏を通じて得た情報だ。

 地元紙によれば、一家が乗っていた船は、ブラジル北部のパラー州警察が発見した。船は盗賊の襲撃を受けた後、桟橋に流れ着いていたという。盗賊は船の乗組員と他の乗客の所持品を強奪した後に、逃亡したと伝えられている。(参考記事:「伝説の黒ひげ海賊船、当局が本物と認定」

 船は見つかったものの、ハートウ一家の姿がなかったため、当局はすぐに4人の捜索を開始した。そして11月1日、一家の無事を確認したと発表した。彼らには、軽いかすり傷と虫に刺された跡があるだけだったという。一家が船から脱出した経緯は、明らかにされていない。

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