ノーベル賞受賞者の傾向は? 900人中、女性は48人

115年間の歴代受賞者の内訳を見ると、興味深い傾向が浮き彫りに

2017.10.12
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【動画】ノーベル賞とは?
受賞者はどのようにして選ばれるのだろうか。世界で最も名誉ある賞の選考方法や魅力あふれる歴史について紹介。(解説は英語です)

 1901年の第1回授与式にはじまり、これまでに900人近くが個人でノーベル賞を受賞している。今年も受賞者が発表されたばかりだ。この機会に、世界的に有名なノーベル賞受賞者はいったいどんな人々なのか、見てみることにしよう。(参考記事:「ノーベル賞はなぜ注目されるのか」

 ノーベル財団による1901年から2016年までの詳細なデータセットを使い、受賞者をいくつかのカテゴリーに分類してみた。

■世界でいちばん受賞者を輩出している国は米国、移民が大きく貢献

 米国は、受賞者をどの国よりも多く輩出しているが、科学分野の受賞者の多くが、子供の頃、あるいは研究を始めたばかりの頃に米国へ移り住んだ移民である。

世界でいちばん受賞者が多いのは米国
米国の大学に在籍し、科学分野のノーベル賞を受賞した多くの科学者が、米国以外の国で生まれている。(ALBERTO LUCAS, MONICA SERRANO, NGM STAFF. SOURCE: NOBELPRIZE.ORG)
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 米国を拠点とするノーベル化学賞受賞者の30%以上が、米国外の出身者だ。2017年の共同受賞者でコロンビア大学教授のヨアキム・フランク氏は、ドイツ生まれである。また、物理学賞受賞者の35%も外国生まれである。マサチューセッツ工科大学の物理学者で2017年物理学賞を共同受賞したライナー・ワイス氏も、やはりドイツで生まれた。(参考記事:「100年前の米国移民排斥、歴史は繰り返す」

 世界を股にかけたライフスタイル自体が、革新を促すという証拠もある。科学誌『ネイチャー』に10月4日付で発表された論文によると、国をまたいで移動する科学者のほうが、最初に論文を発表した国に留まる科学者よりも広範囲に論文が引用される傾向にあるという。

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