サンタクロースの墓を発見か、トルコの教会の床下

モデルとなった聖ニコラウスが眠る? いまだ多くの疑問

2017.10.11
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【参考動画】サンタの教室。(音声は英語です)

 聖ニコラウスの遺骨をめぐって、なぜこれほど議論が白熱するのだろうか。

 聖ニコラウスは聖人のため、遺体は「聖遺物」とされ、カトリック教会の崇敬を受ける。同様の議論は、マグダラのマリアや聖ペトロら、これまでに体の一部が複数の地で「発見」されたと報じられている人物に関しても起こっている。(参考記事:「【動画】マグダラのマリアの顔を復元、真贋不明」

 聖ニコラウスの伝説を紹介するウェブサイト「セント・ニコラス・センター」は、遺骨は「別の場所にあると証明されない限り」サン・ニコラ聖堂にあるとの見解を崩していない。

 ウェブサイトの責任者の一人、キャロル・マイヤーズ氏は、「結論を出すのはまだ早すぎます。聖遺物が見つかれば、年代を特定し、各国の専門家の手で分析がなされる必要があるでしょう」と話す。遺骨発見の可能性ありとされる場所がなぜデムレなのかについては、「もちろん、トルコは観光の盛り上げに強い関心がありますから」と言葉を濁さずに語った。

 教会の調査を進めているトルコの当局は、現地の新聞「ヒュリエット」のインタビューに対し、発見があれば観光に寄与するだろうと話したものの、発掘の目的がそこにあるという明言は避けた。

 もし遺骨が見つかれば、DNA検査ができるかもしれない。2017年夏には古代カナン人の遺骨が分析されたばかりだし、2014年にはキリスト教の殉教者である女王ケテバンの遺骨が本人のものと特定されている。いずれもゲノム解読の技術が役立った例だ。(参考記事:「リチャード3世の遺骨、DNAで特定」

文=Sarah Gibbens/訳=高野夏美

  • このエントリーをはてなブックマークに追加