珍しい動物のペットが中国で人気上昇、心配の声も

目立つペットを欲しがる若者たち、販売者に話を聞いた

2017.09.12
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 中国は、特定の種についてペットにならないよう、法律で保護している。しかし取引業者たちは、その規制を難なくくぐり抜けているようだ。

「あらゆる種類の野生動物が、オンラインで売られています。長らく違法取引の温床となっており、中国の取締機関もまだ対応できていません」と語るのは、米ヒューストン大学ダウンタウン校のピーター・リー氏。同氏は動物保護団体ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルの中国政治専門家でもある。

世界で増加との報告も

 2013年に学術誌「バイオサイエンス」に掲載されたオックスフォード大学の研究結果によると、生きている動物の国際取引が最も盛んなのはアジアだが、エキゾチック・ペットの需要は世界中で伸び続けているという。ペルシャ湾岸各国に暮らす超富裕層にとっては、近年、大型ネコ科動物が流行りのアクセサリーのようになっている。米国では、一般家庭と娯楽施設で飼われている野生動物の数が、動物園での飼育数を上回るとされる。また前記の研究によれば、爬虫類の輸入量がどこよりも多いのはヨーロッパだ。(参考記事:「米国、ペットを巡る世論調査」

 中国でも世界全体でも、エキゾチック・ペット取引の規模を推定することは難しい。生きている動物の輸出入に関する国際的な報告は欠陥が多すぎるし、インターポール(国際刑事警察機構)の推定では、違法な取引のうちこれまでに摘発されているのは、約10%にすぎないという。控えめに見積もっても、野生で捕獲されて国から国へ売買される動物は数百万匹とされる。(参考記事:「野生動物 ペットへの道」

「人々はことの重大さを理解していないと思います」とギャラガー氏は危惧する。「エキゾチック・ペットを飼っているのが仮に100人に1人だけだとしても、飼われている動物の数は膨大になります」

 誰であれエキゾチック・ペットの購入を考えている人に、ムーアハウス氏は警告する。「所有が違法とされたり、感染症を世界中から運んで来たりするペットを、あえて買う危険を冒していることになります。ペットが新しい家に着くやいなや、死んでしまう可能性だってあるのです」とムーアハウス氏。「全く割に合いませんよ!」(参考記事:「解説:タイのトラ寺院に40頭の子トラ死体」

文=Rachael Bale/映像=Sean Gallagher/訳=高野夏美

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