【動画】泳ぐワシ!? おぼれかけたところを救出

「なんとかして助けたかったのです」

2017.08.07
【動画】泳ぐハクトウワシを救出。(解説は英語です)

 おぼれかけたハクトウワシが救出される様子が動画に撮影された。6月28日、カナダのノバスコシア州、ファンディ湾で貝を獲っていた3人が、「泳いでいるワシ」を目撃し、ボートに引き上げて、ジャケットやセーターで羽を乾かそうとした。(参考記事:「ハクトウワシ 神々しく強き野生 前川貴行」

 動画にはバタフライのようにして泳いでいくワシの姿が映っている。だが、疲れたのだろうか、時々、泳ぎをやめて休んでいる。

 ワシを助けた3人の1人、アンジェラ・コルベット氏は、ニュース配信サイト「Caters News」に対し、最初、ワシは翼をけがしているのではないかと思ったと話している。

「このままでは死んでしまうかもしれないと思ったので、なんとかして助けたかったのです」(参考記事:「海に落ちたハクトウワシ、このまま死ぬのか?」

 そして、ワシを水から引き上げると、カナダ天然資源省に連絡し、近くにあるコベクィッド野生動物リハビリテーションセンターに連れていった。

 同センターのウェブサイトに投稿された記事によると、このワシは魚を獲ろうと水面すれすれを飛んでいたときに水に落ち、飛び上がれなくなったと考えられるという。

 検査したところ、ワシの右足の指がなくなっていることがわかった。同センターは、これは「非常に珍しい」ことで、おそらく罠にかかったためだろうとしている。それを除けば健康で、飛ぶこともできた。長時間にわたり野生環境から遠ざけることを避けるため、ワシはすぐに放された。(参考記事:「フォトギャラリー:復活したハクトウワシ」

なぜ鳥が泳ぐのか

 2016年にも、米アリゾナ州の峡谷をハイキングしていた人が「泳ぐ鳥」の動画を撮影している。そのとき目撃されたのは、泳ぐミミズクだった。(参考記事:「【動画】泳ぐミミズク、達者に見えるが実は必死」

 どちらのケースも、鳥が意図的に水に入ったのではなく、誤って水に落ちたとみられる。大型の猛禽類が泳ぐのは、巣から落ちたり、獲物を捕まえようとして水面に近づきすぎたり、ほかの動物と争ったりしたときだ。

 いったん水に入ってしまうと、陸上に上がって羽を乾かさなければ、再び飛び立つことができない。しかも、水の中では身を守る手段がないし、水かきのないかぎ爪では前に進むこともできない。(参考記事:「【動画】チーターの獲物を横取りするハゲワシ集団」

文=Sarah Gibbens/訳=鈴木和博