【動画】幻の「顔なし」深海魚を発見、貴重映像

採取されたゼラチン質の魚、頭部の赤い2つの点は鼻孔?

2017.06.06
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【動画】幻の「顔なし」魚の貴重映像

 海洋探査をしていたオーストラリアの研究チームが、「顔がない」ように見える魚を発見した。100年以上前に1度しか確認されていない種だ。

 この魚は1873年に、パプアニューギニア沖で1度だけ確認されている。今回はオーストラリア東部沖の水深約4000メートルの深海で発見された。目はなく、口は体の下に付いているため、まるで顔がないかのように見える。(参考記事:「深海の最新写真10点、奇妙で神秘的なガラパゴス沖」

 オーストラリア政府の研究チームは、5月15日にスタートした調査船インベスティゲーター号による1カ月にわたる調査航海のなかで、今回の深海魚を発見した。ソナーや深海カメラなどを駆使して新種の生物を探しており、とげの生えた真っ赤なカニや目の見えないウミグモ、深海ウナギなども発見している。(参考記事:「【動画】深海魚のヌタウナギ、驚異の7つの異能力」

 調査の折り返し時点までに、数千の試料を採取。主任研究員のティム・オハラ氏はAFPの取材に対し、そのうち約3分の1は新種だと述べている。

 暗闇に暮らす深海魚はたいていゼラチン質で、目がないことが多い。生物発光によって自ら光を生み出す種もいる。(参考記事:「ペルー・チリ海溝の生物:クサウオ」

 今回採取した「顔なし」魚は頭部に2つの点があるが、これらは鼻孔と思われる。同じく深海に暮らすデメニギスの仲間も目のような鼻孔を持っている。(参考記事:「【動画】頭が透明な深海魚デメニギス(リンク先ページ下部に掲載)」

文=Heather Brady/訳=米井香織

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