【動画】バケツカメラが話題、動物たちの水飲み映像

水中から撮った鼻・舌・クチバシのアップにほのぼの

2017.05.12
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【動画】YouTubeで人気の動画「バケツ」。米テキサス州で動物たちが水を飲む姿を撮影した。GoProというカメラを使っている。

 それは単純な仕組みだった。米テキサス州南西部の広々とした青空のもと、水を入れたバケツに「GoPro」という防水性を備えたカメラを沈めて上を向けた。

 おだやかな音楽が流れる中、次々とカメラに写り込んできたのは、水を飲もうとするさまざまな動物の鼻や舌やくちばしだ。「バケツ」というタイトルの一風変わったこの動画は、ジョン・ウェルズ氏の「The Field Lab」というYouTubeのチャンネルで一番の人気動画だ。(参考記事:「【動画】水場で水を飲むコアラ、温暖化で増加か」

 この動画は、すでに300万回以上再生されている。人気の理由を聞いてみたところ、ウェルズ氏は「まったくわかりません」という。

「おそらく、まったくもって普通でありながら、じっくり考えたことがないような場面が映っているからでしょう」。太陽光発電と雨水タンクを活用して砂漠の農場を営むウェルズ氏はそう話す。

テキサスの動物たち

 ウェルズ氏は、2009年にも似たような動画を撮影している。ベニータというウシが水を飲むところを撮影したものだ。ただ、そのころはまだ防水カメラを持っていなかったので、アクリル樹脂を使って底が透明な容器を自作しなければならなかった。(参考記事:「世界水中写真コンテスト、多彩な受賞作13点」

 今回の動画は、2日がかりで5時間をかけて撮影したという。そこに登場するのは、農場のそばで生活するさまざまな動物たちだ。取材に答えるウェルズ氏のうしろでは、2羽のオスのニワトリがやかましく鳴き声をあげる。「チュパとマニーです」とウェルズ氏は言う。「このポーチがお気に入りなんですよ」

 このニワトリたちも動画に登場する。ほかに映っているのは、庭にあるタイヤの山で暮らすハチ、ウサギのジョージ、4歳になる子ウシのベンといった面々だ。(参考記事:「イノシシが牛と暮らすことにしたかわいい理由」

 唯一農場の動物でないのが野生のロバ。「2つの群れがこのあたりで生活していて、時折やってきてはうろついています」とウェルズ氏。ロバが水を飲むところを撮影するために、エサを使っておびきよせなければならなかったという。

印象的な写真を撮影するには

 米モンタナ州に拠点を置く、ナショナル ジオグラフィックの動物写真家ロナン・ドノバン氏は、「視点を変えてみると、斬新な写真を撮影できることがあります」と話す。ドノバン氏の作品も独特の構図を持つものが多い。

「同じ動物や行動であっても、ほかの人と違う方法で撮影すれば、おもしろい作品が出来上がるのです」(参考記事:「ナショジオの写真撮影テクニック」

【関連動画】死骸のそばに置いたカメラでとらえた米イエローストーン国立公園のオオカミやクマの映像。ドノバン氏の撮影手法も紹介。(解説は英語です)

 ドノバン氏は、遠隔カメラを駆使して意外な画像や動画を撮影している。その一つがイエローストーン国立公園のオオカミをとらえたものだ。ドノバン氏は、死骸のそばや巣の外にカメラを仕掛けるという手法をよく使っている。(参考記事:「イエローストーン 自然保護の実験場」

 また、ドノバン氏は、ウェルズ氏が使ったバケツの撮影をライオンやキリンなどの野生動物で試してみたいと話している。「ナミビアなどの動物の水飲み場で使うとよさそうです」(参考記事:「【動画】ライオンが奪ったカメラに写っていたのは」

文=Stefan Sirucek/訳=鈴木和博

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