【動画】パンダの野生復帰に成功、元気な姿を公開

中国で2013年に野生に返されたメスのパンダ、5歳まで成長

2017.04.24
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増加する野生のパンダ

 パンダを野生に返すのは、長い時間がかかる困難な挑戦だ。2003年に初めて放されたオスのパンダは死んでいる。ほかのオスとの争いが原因らしい。もう1頭のパンダも、野生環境で生き延びることはできなかった。

 しかし、パンダを守る方法は時間とともに進化している。現在、中国の生物学者たちは、パンダを人工的に繁殖させ、半野生の環境で母親に子供たちを「訓練」させて、野生環境での生き延び方を教えるという方法をとっている。(参考記事:「飼育員はなぜパンダの格好をしている? 」

 自力で生活できるようになったパンダは、保護区域に放したうえで、無線機つきの首輪を使って監視する(冒頭の動画には、ヂャンシアンにつけられた無線機も映っている)。

 2016年には、6頭目と7頭目となる2頭のメスのパンダが栗子坪自然保護区に放された。同じ2016年には、国際自然保護連合(IUCN)が管理する絶滅危惧種のレッドリストで、パンダが「絶滅危惧種」から「危急種」に引き下げられている。(参考記事:「パンダ「絶滅危惧種」解除は正当か、専門家に聞く」

 中国政府の報告書によると、密猟が大幅に減り、保護される生息地も拡大したため、野生のパンダの生息数は17%増加しているという。

「食料、生息地、水があれば、野生のパンダの数は自然に増えていくでしょう」とロークス氏。「しかし、パンダが依然として絶滅の危機に瀕していることは変わりません。人工的に飼育した動物を野生に返すという努力を適切に続けていけば、野生生物の数の増加につながるかもしれません」(参考記事:「【動画】かわいすぎる!雪遊びする子パンダ」


【参考記事】ナショナル ジオグラフィック 2016年8月号特集「自然と人間 パンダを野生の森へ」

文=Jennifer S. Holland/訳=鈴木和博

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