少年がナチス時代の戦闘機を発見、自宅の裏で

白骨化した操縦士も見つかった、デンマーク

2017.03.14
【動画】デンマークの農場で、少年が第2次世界大戦中のドイツ軍機を発見。70年以上前にこの場所に墜落した物だった。

「第2次世界大戦について調べる」という宿題をもらった14歳の少年が、自宅の裏でナチス時代のドイツ軍戦闘機メッサーシュミットを発見。コックピットには白骨となった操縦士が残っていた。(参考記事:「サハラで発見、第2次大戦の英軍戦闘機」

 発見者はデンマーク北部、オールボー近郊に暮らすダニエル・ロム・クリスティアンセンさん。少年の父親であるクラウスさんは、「私の祖父が、自宅の農場裏にある土地にドイツ軍の飛行機が墜落するのを見たと話していました」と地元メディアに語った。

「先日、第2次世界大戦についての宿題が出たと息子のダニエルが言うので、私は冗談のつもりで、裏の土地に飛行機が落ちたらしいから探してみればと言ったのです」

金属探知機が反応した

 少年が金属探知機で探査を始めてみたところ、航空機の破片が見つかった。続けて親子は掘削機を使って発掘を開始、衣服と人骨の一部が地中から出てきたところで、地元の警察に連絡した。(参考記事:「ナチスによる原爆開発はこうして阻止された」

 間もなく、デンマーク駐在ドイツ大使館員と不発弾処理の専門家が現場に到着し、操縦士の遺骨を調査した。

 戦闘機の残骸は北ユトランド歴史博物館に送られ、近く操縦士の身元を特定できる見込みだ。同館学芸員で考古学責任者のトーベン・サーラウ氏はCNNに対し、このパイロットは発見現場から近いオールボーの訓練基地を発ったと考えられると話した。

 操縦士と共に見つかった遺品は制服と帽子、デンマークの硬貨2枚、基地内にある売店の食料品切符、未使用のコンドームが3個だった。

 今回見つかった「メッサーシュミットBf109」は、ドイツ軍で最も広く使われた戦闘機。1936年以降、第2次大戦が終結して使われなくなるまで、3万3000機以上が製造された。

 ドイツは大戦初期の1940年4月9日にデンマークに侵攻した。空中、地上、海上で戦闘が行われたが、大戦中でも特に短い時間で軍事作戦は終了した。(参考記事:「世界を変えた航空戦「バトル・オブ・ブリテン」」

「幸いにも、息子は宿題に書く題材が見つかりました」と、クラウスさんは地元の記者に話している。ダニエルさんは学校を1日休んで発掘の様子を見学した。(参考記事:「ヒトラーが最後の日々を過ごした地下壕 ドイツ・ベルリン」

文=Sarah Gibbens/訳=高野夏美