【動画】溶岩の噴出が半端ない! 迫力のエトナ山

2017.03.06
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【動画】溶岩を噴出し、煙を上げるエトナ山(字幕解説は英語です)

 火山はある意味で魅力的な存在だ。噴火する火山を見ると、地球の絶え間ない変化を思い出させてくれる。(参考記事:「【動画】火山噴火をドローン撮影、レユニオン島」

 2月27日、ヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山の噴火が始まった。写真家のジュゼッペ・ディステファーノ氏が撮影した動画には、雪をかぶった斜面に溶岩が流れ出し、火山灰が降り注ぐ様子が映っている。エトナ山はイタリアのシチリア島にあり、麓の街カターニアとは十分に離れている。現時点では、建造物の被害やけが人の報告はない。

 エトナ山は世界で最も活発な火山の一つだ。毎年、108階建ての高層ビルをいっぱいにするほどの溶岩がつくられ、いつ大規模な噴火を起こしてもおかしくない状態にある。(参考記事:「完璧な形、エトナ山から煙の輪」

 現在は、周辺地域への影響はほとんどない。しかし、エトナ山は長い歴史を持ち、神話にも登場している。最古の記録は紀元前425年までさかのぼる。古代ローマの記録によれば、紀元前122年に大規模な噴火が起き、数日にわたって太陽が見えなくなったという。ギリシャ神話では、ゼウスに敗れた怪物が封印されていると伝えられている。

 近現代では、1928年に大噴火を起こし、マスカリの街が壊滅的な被害を受けた。しかし、最も大きな被害をもたらしたのは1669年の噴火だ。記録によれば、4カ月もの間、溶岩が流れ続けたという。溶岩は17キロ先まで達し、カターニアと複数の村を飲み込んだ。(参考記事:「本当に恐ろしい「カルデラ噴火」とは」

 1928年以降はほぼ無害な状態が続いており、エトナ山をじかに見た人は畏怖の念を抱くというよりむしろ、その美しさに心を打たれる。ただし、休止している状態とはほど遠い。

 2001年まで、エトナ山の噴火の頻度は2年に1度くらいだった。ところが、それ以降、少なくとも1年に1度は噴火している。最近の噴火はほとんど被害をもたらしていないが、将来的には、壊滅的な被害をもたらす可能性がある。2013年の「ネイチャー」誌で発表されたある研究論文は、大規模噴火の位置と強さによっては、一帯が社会経済的な打撃を受ける恐れがあると警告している。(参考記事:「超巨大火山に噴火の兆候、イタリア」

 エトナ山の周辺は急速に発展しているため、そうしたリスクは大きくなる一方だ。この150年で、周辺地域の人口は3倍近くまで増えている。(参考記事:「【動画】ハワイで「溶岩の滝」が海へ、圧巻の光景」

【関連動画】世界の火山と火山の仕組み(解説は英語です)

文=Sarah Gibbens/訳=米井香織

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