路上に散乱したキャンディー、意外な用途が話題に

運ばれていたのは不良品、その理由は?

2017.01.26
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カナダのアルバータ州で、虹を背に草をはむ牛たち。(PHOTOGRAPH BY DARWIN WIGGETT, ALL CANADA PHOTOS/ALAMY STOCK PHOTO)
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 米国ウィスコンシン州で、ピックアップトラックから積荷が落下し、赤いキャンディーが道路に散乱した。しかし、話題になったのは、そのキャンディーの行方だった。

 2017年1月17日、無数の赤いキャンディーが道路に散乱していると、ドッジ郡保安官事務所がFacebookに投稿した。スキットルズというこのキャンディーの製造元の親会社マースによると、通常キャンディーに入るはずの「S」の文字が入っていなかったため、包装・販売されない不良品だったという。(参考記事:「日本でなぜ受けない?欧米の人気菓子」

 保安官事務所の話では、キャンディーは牛の飼料に混ぜるために運ばれているものだった。食品にまつわるニュースを掲載している米イーターは、不良品のキャンディーは何十年間もこのように処分されてきたと書いている。(参考記事:「砂糖の誘惑、その甘くない現実」

路上に散乱したキャンディーは、結局牛の飼料ではなく、鳥の飼料になったようだ。

 今回は、箱が雨に濡れて破れたことにより、輸送中のキャンディーが路上に散乱。その後片付けをするために保安官事務所が呼ばれた。ドッジ郡の保安官デール・シュミット氏は、米CNN系列の放送局WISNの取材に対し、すぐにキャンディーだとわかる甘いにおいが立ちこめていたと話している。

 2012年、ロイター通信は、牛の飼料用のトウモロコシの価格が高騰して入手できなくなったため、トウモロコシに代わる飼料の需要が高まっていると報じた。トウモロコシに代わる飼料の価格も上がり始めていたものの、キャンディーなどの代替品を与えれば、10%から50%の飼料代を節約できた。(参考記事:「食料価格の高騰、米国干ばつの影響」

 イーターの記事では、キャンディーを混ぜた飼料を牛に与えてよいかどうかも検証されている。米国牧草飼育協会のマリリン・ノーブル氏は、ニュースサイト「マーケットプレイス」の記事で「牛はキャンディーではなく草を食べるもの」としている。

 一方、米テネシー大学の動物栄養学教授であるジョン・ウォーラー氏は、科学ニュースサイト「ライブ・サイエンス」の記事で、牛にキャンディーを含む飼料を与えても問題はなく、埋め立て処分されるキャンディーの量も減るため、環境にもやさしいとしている。(参考記事:「捨てないで食べちゃおう」

文=Heather Brady/訳=鈴木和博

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