大阪のサルがシカにまたがり「性行為」、研究成果

箕面のサルとシカの行為を258例比較、「おそらく性的に満足」と研究者

2017.12.20
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【動画】シカと交尾しようとするサル(珍しい異種間の性行動):カメラがとらえたニホンザルとニホンジカの珍しい異種間交尾?(解説は英語です)(VIDEO COURTESY ALEXANDRE BONNEFOY)

サルの動機は?

 異種間の性交は前代未聞というわけではない。動物種の10%が雑種を作ることが知られている。しかし、こうしたことは解剖学的に類似した動物の間で行われるのが一般的だ。サルとシカでは体の造りが大きく異なるため、ニホンザルがシカを交尾相手と勘違いしたとはまず考えられない。(参考記事:「雑種のクマ、北極のハイブリッド」「【動画】毒ヘビの異種がメス争い、野生で交雑?」

「近縁でない種の間で性行為が観察されることは非常にまれです」と、サルとシカの関係に関する先の論文を発表したセドリック・シュール氏は、1月にナショナル ジオグラフィックに語っている。

 研究チームによると、サルがシカを追いかける理由はいくつか考えられるという。1つは、若いサルが性交の練習をしているのかもしれないということ。あるいは、若いメスが性交の代わりにしている可能性もある。小さなメスザルは、交尾をしたくてもオスから拒まれがちだ。また、大きなオスを相手にするのは危険なこともある。そんなサルにとっては、シカの方が魅力的なのかもしれない。(参考記事:「弱いオスほどよくしゃべる、ワオキツネザルで判明」

「子どものメスザルがシカを相手にこのような遊びをしている間に、初めて生殖器への刺激を経験することもあるでしょう」とガンスト氏。「その後、青年期に特有の性ステロイドホルモンが急増する間、同じような性的な快感をシカに求めることもありえます。とりわけ、同種のオスの相手が得られない場合はなおさらでしょう」

 ただし、このような行動が箕面市でどれくらいの期間行われてきたのかは不明だ。この思いがけない組み合わせは、最近始まったばかりの奇妙な習慣なのかもしれない。

 ガンスト氏は言う。「今後この場所で観察を続けることで、この群れ特有の奇妙な性行動が一時的な流行なのか、それとも文化として受け継がれていく現象になるのかが明らかになるでしょう」

文=Elaina Zachos/訳=山内百合子

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