ケプラー、新たに219個の惑星を発見

積み重なる証拠、地球型惑星は銀河系に数十億個あるかもしれない

2017.06.23
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銀河系の人口調査

 ケプラー宇宙望遠鏡は2009年に打ち上げられ、太陽周回軌道に投入された。その後、4年間かけて、はくちょう座とこと座の近くの狭い範囲の空に見える20万個の恒星を観測した。その目的は、銀河系の中に地球のような惑星がどれくらい存在するかを明らかにすることにあった。(参考記事:「修復不能のケプラー、成果はこれから」

 ケプラー宇宙望遠鏡は、太陽系外惑星がその主星と地球の間を横切るときに生じる明るさの変化を観測した。そうした変化の持続時間と頻度から、惑星の大きさと主星からの距離が測定された。

 地球型惑星とは、ハビタブルゾーン(主星から近すぎも遠すぎもせず、惑星の表面に液体の水が存在するのにちょうどよい距離)にある岩石惑星だ。ケプラー宇宙望遠鏡は、数年間の観測の中でそうした惑星候補をいくつも見つけて、天文学者に有益な情報を提供している。(参考記事:「地球によく似た系外惑星、ケプラー発見」

 4034個の惑星候補のうち、生命の存在に適した軌道を回る岩石惑星と考えられるものは約50個あり、そのうち30個以上が惑星であると確認されている。

 米カリフォルニア工科大学のコートニー・ドレッシング氏は、「この数は、もっとずっと少ない可能性もありました。私自身は、地球からそう遠くない恒星のまわりに生命が存在できそうな惑星を50個も見つけられたことに大喜びしています」と言う。(参考記事:「40光年先に地球似の惑星を発見、生命探しに最適」

銀河系に数十億の地球型惑星?

 50個というとそんなに多くないように思われるかもしれない。けれども、ケプラー宇宙望遠鏡が観測した範囲は、空全体の1/400にすぎない。そのうえ、この宇宙望遠鏡では、地球と主星の間を横切る軌道をもつ惑星しか発見することができないのだ。ドレッシング氏によると、太陽系のような惑星系の場合、そうした軌道になる確率はわずか1/200であるという。(参考記事:「太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!」

 科学者たちは、これから数年がかりで50個の岩石惑星に関するデータをもとに調査を行い、銀河系にある地球型惑星の数を推定する。最終的な結果はまだ出ていないが、銀河系には地球型惑星が何十億個もあるようだ。(参考記事:「太陽系から最も近い地球型惑星発見、過酷な環境」

「銀河系の中に、私たちが住むことのできる場所が地球以外にあるのでしょうか?」とトンプソン氏は問いかける。(参考記事:「【解説】地球に似た7惑星を発見、生命に理想的」

 何十億という惑星がありそうだという前提のもとに、科学者がこうした疑問を提示できるのは画期的なことだ。人類が太陽系外惑星の存在を知ってから、まだほんの25年ほど。銀河系内を観測すればするほど、地球によく似た惑星がたくさんあることが確実になってきている。宇宙の中で、私たちが孤独な存在ではない可能性が、いよいよ高くなってきた。(参考記事:「銀河系内に高度な文明をもつ惑星が存在?」

文=Nadia Drake/訳=三枝小夜子

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