犬インフルエンザの予防接種の準備をしつつ、犬の注意をそらそうとする獣医のジャスティン・ジョーンズ氏(左)。2018年1月25日、米カリフォルニア州のロス・ガトス犬猫病院にて。(PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN, GETTY IMAGES)
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 新型の犬インフルエンザ「H1N1」が、中国南部の犬から発見されたとの論文が、6月5日付けの学術誌「mBio」に発表された。H1N1という名称に聞き覚えがある人もいるかもしれない。2009年に大流行した豚インフルエンザも、同じくH1N1と呼ばれていた。米国疾病対策センター(CDC)によれば、2009年に、米国で6000万人以上の感染者と1万2000人以上の死者を出したウイルスだ。(参考記事:「新型インフル、豚への感染拡大の恐れ」

 もし今、自分の飼い犬が鼻水をたらしていたら、すぐに隔離施設に閉じ込めるべきなのだろうか? そして、人間に感染する可能性はあるのだろうか? 犬インフルエンザの基礎知識をQ&A形式でまとめてみた。

【動画】犬インフルエンザの基礎知識:人間の最良の友である犬は、年間を通してインフルエンザに罹患するリスクにさらされている。愛犬が抱えるリスクやワクチンの必要性について知ろう。(解説は英語です)

――犬インフルエンザとはなんですか。

 犬インフルエンザウイルス(CIV)は、犬に感染する種類のインフルエンザで、登場したのはかなり最近です。数千年前から確認されていた人間のインフルエンザとは異なり、犬インフルは現れてから20年も経っていません。(参考記事:「スペインかぜ5000万人死亡の理由」

 2004年、米テキサス州の競馬場にいたグレイハウンドが、インフルの検査で「H3N8」の陽性反応を示しました。H3N8は、それまでは馬にしか見られなかったインフルエンザウイルスです。その競馬場はドッグレースにも使われており、馬に感染した後に突然変異を起こしたウイルスが、種を飛び越える機会を得たのでしょう。2015年にシカゴで起こった別の「H3N2」という犬インフルの流行では、ウイルスはまず鳥から犬に感染しました。この型は現在、ニューヨーク市の犬の間で感染が広がっています。(参考記事:「鳥インフル、研究結果公表の是非で議論」

 インフルに感染した犬では、鼻水が出る、食欲が落ちる、動きが緩慢になる、熱を出すなどの症状が出ます。基本的には、人間がインフルにかかった場合と同じような症状です。

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