NASAの地球観測衛星スオミNPPのデータを基に、2012年から2016年の間に夜間の光量が増した場所(青)、減った場所(ピンク)を示している。(Map by John Nelson)
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 宇宙から見た夜の地球は、昼間と打って変わって、シンプルな明と暗の世界となる。それを写し出した衛星画像は、人間が何をしており、それがどのように変化しているかを把握する手がかりを与えてくれる。(参考記事:「空から地球を診断する」

 4月、NASAが2016年のデータを基にした最新の「地球の夜」画像を公開した。すると、それを見た地図製作者のジョン・ネルソン氏は2012年の画像との違いに興味をそそられた。地域によって、明るくなったところと暗くなったところがあるようなのだ。「何度も画像を見比べ、どこで変化があったのかに興味を持ちました」とネルソン氏。「変化を表した地図があれば、非常に簡単に、一目で違いがわかるだろうと考えたのです」(参考記事:「夜の地球、スオミNPP撮影」「息をのむほど美しいISSからの写真15選」

 米国の地理情報システムソフトウェア会社で地図を製作しているネルソン氏は、2つの画像の同じ点を比較し、一方の輝度値からもう一方の値を引いて差を算出した。そしてその差を地図上に、2016年の方が明るくなった場所を青、暗くなった場所をピンクで示した。(参考記事:「地球の表面、30年前より陸地が増えた」

地図中、ピンク色は2012年より夜の光が減った場所、青は増えた場所を示している。シリアで濃いピンクが目立つことから、国土の多くを荒廃させた内戦の影響が見て取れる。(Map by John Nelson)
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 できあがった地図は、4年間で地球上の夜間光がどれほど変化したかを示すこととなった。なかにはわかりやすい大きな違いもある。例えば、上の中東の画像では、内戦で荒廃したシリアが暗くなっている。

 下の画像のように、インドが劇的に明るくなったことも驚きではない。この国ではあまりに多くの人々が電気のない暮らしをしており、政府はこの状況を改善するため、地方電化プログラムを策定し、再生可能エネルギーに多額の投資を行っている。まだ道半ばではあるが、すでにネルソン氏の地図で容易に判別できるほどの成果が上がっている。(参考記事:「宇宙から見るインドの夜景」

インドの地図には青い光が網の目状に走る。2012年から2016年の間に夜間光が大幅に増えた。(Photograph by John Nelson)
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 地図のほかの部分では、先進国の一部が暗くなるなど、簡単には説明のつかない変化も目立つ。「米国とヨーロッパが全体的に暗くなっていることに驚きました」とネルソン氏は言う。「高効率照明技術と関係があるのではないかと思います」

 下の地図に示されているように、英国では光の量がかなり増えているものの、ヨーロッパの大部分はこれとは反対のことが起こっている。光害に対する認識の高まりと、その削減に向けたキャンペーンの影響が出始めているのかもしれない。(参考記事:「天の川見えない人口、欧州60%、北米80%」

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ヨーロッパの夜間光は、2012年から2016年の間に驚くほど暗くなった。(Map by John Nelson)
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